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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
明日やろうは後悔の元

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圧縮しよう

「これ、来月には倉庫が一杯を超えて溢れることにならない?」

 白龍さまが刈り飛ばし、使い魔霊たちが段ボールに集めてくれた草を全て、やっとの思いで倉庫スペースになっている二つの洞窟へ運び終えた。

 疲れ果てた私らはその成果を見ながらぐったりとそばの岩の上に座っていた。


 暑くなってきたので午前中と夕方だけ作業して、日中は部屋で符を書いていたのだが、何分量が多かったから、マジで疲れた。

 こんなに沢山、本当にいるかは微妙な気もしてきたけど。何分初めて供給責任のある定期販売(サブスク)契約ビジネスを始めたので、ついつい『買う』と言う手段で入手できない素材は可能な限り多く確保しておきたくなる。

 少なくとも、今年は只管集めた上で、どの位1年間で使うかを確認しないと安心出来ない。

 が。ちょっと『可能な限り』の量が……。


「だよねぇ。

 夏の時期は育って収穫する量よりも使う量の方が少ないから、余ったのを冬の雑草が育たない時期用に確保しておこうと思ったけど、この分じゃあ暑すぎて来月に育つ分が今月より少ないにしても、今現在の『ほぼ満杯』状態よりもかなり多くなるよね〜」

 碧がスポーツドリンクをウェストポーチから取り出しながら言った。


 おっと、私も水分補給をしなきゃ。

 亜空間収納からペットボトルを取り出して飲む。

 本当はマイボトルを使う方がエコで良いんだろうけど、確かスポーツドリンクは塩分を含むから金属製の水筒にいれちゃいけないらしいし、お茶も水筒に入れるとそのうち茶渋が付いて汚くなるからねぇ。

 諦めて普通のペットボトルを買って飲んでいる。

 レモネードあたりだったら真夏の汗をダラダラかきすぎる時期以外だったら良いのかもだけど。

 まあ、聖域で肉体労働をする際に飲むとなると、どの季節だろうと汗で失われた塩分補給は必要そうだから、諦めてスポーツドリンクをペットボトルから飲むかなぁ。


 それはさておき。

 聖域の雑草だ。


「大きめな圧縮袋にでもいれて小さくしてみる?

 別に草が多少バキバキ折れていても問題ないよね?」

 粉々になっちゃうぐらい圧縮すると符と一緒にラミネートしにくくなるかもだから、空気を抜く時にはやり過ぎないように気をつけた方が良いかもだけど。


「そうだね。

 ちょっと100円ショップで圧縮袋を買って、ハンディクリーナーで空気を抜いてみようか」

 碧が頷いた。


「そっか、衣類用の体重をかけて潰す奴じゃあバキバキになり過ぎかねないから、掃除機で空気を抜き取る大型なのがいいよね」

 あまり大きいのにすると、開封した時に大きくなりすぎて邪魔かもだけど。


「布団用じゃなくて毛布用ので掃除機が使えないか、確認してみよう」

 碧が提案した。


 という事で、車で100円ショップへ。

 考えてみたら、今って何か買おうと思ったらまず一番に100円ショップに来るよね〜。

 小学生の頃って文房具屋とか本屋とか色々な店がまだあったような気がするけど、いつの間にか街の本屋は密林や電子ブックに駆逐され、文房具は駅前にあるような大型本屋の文具コーナーで買うようなお洒落で高いの以外は100円ショップで済ませちゃうようになって、小さい店は見なくなった。


 飲食店系は色々とあるけど、それ以外の店って小さな店舗はかなり減ってるよねぇ。

 この方が製造・販売ともに効率的なのかもだけど、なんか社会の多様性が消えて探す楽しみが減った気がしてちょっと寂しいかも。


 そんなことを考えながら店の中を探したら、圧縮袋コーナーを発見。

「お!

 やっぱこの毛布用は掃除機で空気を抜けるタイプみたい」

 碧が一つ袋を手に取って言った。


「取り敢えず一個買って良い感じに圧縮できるか確認して、良さげだったら20袋ぐらい買う?」

 先月までに集めて段ボールに入れた分は十分乾いているだろうから、圧縮袋に入れて良いんじゃないかな?

 まあ、密封しちゃうから、万が一のことを考えて乾燥剤も一緒に入れた方が良いかもだけど。

 段ボール箱は口を緩く閉めただけでラックに置いているから水分も抜けるだろうと乾燥剤を使ってないんだけど、ビニール袋な上に空気を逃さない密封仕様な圧縮袋は中に水分が残っていたらそれはどこにも抜けられないからねぇ。確実にカビ無いようにしておくべきだろう。


「取り敢えず、一袋圧縮して、来月に実際にラミネートして何か不都合がないのを確認してから大々的にやった方が良いんじゃない?

 大量に詰め込んだ後に、想定外な問題が起きたら困るから」

 碧が首を横に振りながら言った。


「まあ、そうだね。

 適当に売っているお守りだったら作れなくなっても『売り切れで〜す』で済むけど、サブスクのは毎月提供出来ないと困るからね」

 一応、台風が来るとか大地震が起きるとかで問題があった時の事を考えて。『供給網に問題が生じた場合はサブスク料金を取らない代わりに商品の発送もしません』って契約書には書いてあるから、来ないからと訴えられる事はない筈だけどね。

 でもまあ、始めたばかりのサブスク事業の信用を損ねない方が良いから、できるだけそんな事態は避けたい。


 そんなことを考えながら一旦家に帰り、ハンディクリーナーを手に取って再度聖域に行こうとした時に、碧のスマホが鳴った。

 あれ?

 また退魔協会??


 こっちにいる時は近所以外の仕事は受けたくないって言ってあるんだけどなぁ……。


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― 新着の感想 ―
聖域でなら白龍様に頼めば冬でも雑草を生やしてくれそう
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