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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
新しい洞窟

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目撃されないようにしないとね

 取り敢えず、天気予報では今日明日は曇り時々晴れで雨の予想は無いらしい。

 なので白龍さまが一掃した範囲内に点々と段ボール箱をおいておき、使い魔の皆に出来るだけ切れた雑草をその箱の中か周囲へ集めるよう頼んで私たちは藤山家へ向かった。


 そろそろ晩ご飯の時間だからね。

 白龍さまも段ボール箱を出している間にあっさり戻ってきたし。

 ちょっと魔素が増えている感じだったから、あっちで魔素たっぷりな水を飲んだか、幻獣を倒して食べたかしたのかな?


 と言うか。人里に出てきて時折国家と軋轢を起こし、人間の魔術師に倒される亜竜は肉食が多かったけど、人間には対処が出来ない様なもっとランクが上の竜や龍が何を食べるのかっていうのは前世の母国でも知られていなかった。

 お伽話だと牛を食べるとか、若い女を生贄に出して頼みを聞いてもらう的な話とかもあったけど、あれは希望的観測や亜竜の見間違いが殆どだったんじゃ無いかとも言われていたからね。


 白龍さまが何かを食べている姿も見たことは無いし。


 まあ、それはさておき。

「ただいま〜」

「お邪魔しま〜す」

 藤山家に着いたので、挨拶の声を上げながら碧の鍵で中に入る。

 自立して既にここに住んで無いんだから勝手に入って良いのかなという気もちょっとはするが、食事の準備やなんかで忙しい碧ママに玄関まで出迎えてもらうのも悪いしね。

 中々微妙だ。

 実家だったら私も自分の鍵で入って行くんで、微妙に感じるのは単に私の家じゃ無いからかもだけど。


「いらっしゃ〜い。

 もう直ぐご飯だから、手を洗ってらっしゃい」

 台所の方から碧ママの声が聞こえてきた。


「おかえり」

 碧パパが嬉しそうにリビングから出てくる。

 ふふふ。

 碧が帰ってくるのを待ってたのかな?

 普段はこの時間帯よりもう少し遅くまで働いている事が多いと聞いている。


「あ、そうだお父さん。

 聖域で物置代わりに白龍さまがもう一箇所洞窟を作ってくれたの。

 あそこにラックでも入れて聖域の草を夏の間に出来るだけ溜め込みたいから、扉を付けるのを協力してくれない?」

 碧が1階にある手洗いで手を洗いながら碧パパに頼み込んだ。


「え??

 聖域の崖に穴を掘ったのかい?」

 碧パパがちょっと驚いたような声を上げた。


「まあ掘ったというか何というか……。

 白龍さまが一瞬でやってくれたの」


 あれは凄かった。

 龍のブレスなんて前世も合わせて初めて見たんだけど、前世の元素系大魔術師でもあれと似たような効果をあの早さで再現するのは難しいだろう。


「白龍さまが、土木工事……?」

 微妙そうな顔で碧パパが呟いている。

 白龍さまが龍になって、ザクザクと崖を削っている姿を想像したのかな?

 宮司としてはちょっと信仰の対象がそんな事をしているって思いたく無いのかも。


 あれはね〜。

 ある意味、見てたら信仰心が強まったかも。

 スマホで録画してなかったのは失敗だった。

 でもまあ、変な映像をスマホに残していて、万が一スマホを落としたり誰かに取られてたりして動画が流出したら面倒なことになりかねないからね。

 白龍さまがスマホのカメラに映るのかも知らないし。


 ちょっとそこら辺の話は聞いてないんだよね。

 好奇心から実験するのも流石に畏れ多いし。


「まあ、いいや。

 大きさは分かるかい?」

 碧パパが何やら自分の中で折り合いをつけたのか、聞いてきた。


「あ、わからない。

 明日にでも、測らないとだね」

 碧がこっちを向いて言った。


「だね。

 脚立でも持って、明日の朝一に測ってホームセンターへ買いに行こうか」

 試さなかったけど、腕を上に伸ばしても天井につきそうに無いぐらいの高さがあった気がするから、2メートル以上ぐらいあったかも。

 考えてみたら。板であの入り口のところを塞いでドアをつけなきゃだから、きっちり四角と言う訳でもないし、ちょっと大きめな板を買って切って嵌める感じにするのかな?


「私が尾山さんに声を掛けて明日にでも見に行くよ。

 素材も尾山さんの所に色々とあると思うし」

 碧パパが言った。

 女子大生……じゃあ無くなったけど、若い娘二人が測った寸法じゃあ当てにできないと思ったのかな。

 尾山さんって確か聖域近くの素材を使って符用の和紙を作る工房の人だよね?

 おばさんしか会ったことがないけど、確か工房のトップはおじいさんだって話だった。昔の人ならちょっとした大工的な作業も得意なのかも。


 外の人を聖域に入れる訳にはいかないし、尾山さんと碧パパとでしっかりとした壁を作って扉を付けてもらえるならありがたい。


 誰がやったのか知らないが、元々あった洞窟の扉も中々しっかりしているから、あれをやったのも、もしかしたら尾山さんなのかな?

 比較的現代的な鍵のある扉だから、考えてみたらあれって扉は少なくとも戦後に付け替えぐらいはしてある筈。


 尾山さんが来るかもなら、使い魔達に明日の朝には作業を一旦中止するように言っておかないと。

 勝手に動く塵取りと熊手を目撃されない方が良いだろう。


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― 新着の感想 ―
食事の必要がなくカメラにも写らないのであれば 物理的実体はないのでしょうね 神霊ですし
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