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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
新しい洞窟

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聖域にて

 諏訪に着き。源之助をアパートの方におろして暫く遊んだあと、聖域に行った。

 ちなみに今晩の夕食は藤山家で食べさせて貰うことになっている。

 諏訪の部屋にも小さな冷凍庫付き冷蔵庫を買ってあるんだけど、小さいからアイスクリームと製氷トレーしか入ってないんだよね。

 だからどうしてもこっちにきた日は食材が微妙で、藤山家で食べさせてもらう事が多くなる。

 レストランとかに行っても良いんだけどね。


 近いうちにちょっとレトルトとかを買ってストックしておこう。

 1週間いるならネットで買っても着くし、ちょっと街の外のディスカウントストアとかスーパーに行ったらそれなりに安売りしてるかもだし。


 まあ、碧の両親は私らが(と言うか碧が)行くとニコニコしてるから、碧が食べにくるのは私と言うオマケ付きでも嬉しいんかもだが。なのであまりきっちり準備して自立し過ぎない方が喜ばれるかも?


「ここで良いかな?」

 聖域の中を歩いて回り、最終的には既にある物置代わりに使っている洞窟っぽい空間の横の崖を見ながら碧が言った。


「高さも十分あるし、似たような地層っぽいからいいんじゃない?」

 こう言うところに穴を掘った場合に、補強とかしなきゃいけないのかな?

 隣の洞窟モドキな空間は特に天井や壁が崩れてくる様子はないし、水も漏れてきていないからここも大丈夫なんじゃないかと期待している。

 水が出てくるようだったらパイプでも通して排水する必要があるけど。そうならないといいなぁ。

 やはり素人がやった程度の排水工事じゃあ水気が残ってカビそう。


『うむ。

 ではちょっとどきなさい』

 白龍さまがそう仰り、徐にその前に飛び降りたらカパっと口を開いて……ブレスを崖に向けて放った。


 え?!

 そっち???

 龍の本体になって物理的に削るのかと思っていたら、あっさりブレスで土や岩を消し去っていた。


 マジか〜。

 流石、龍。

 本体にも戻らず、猫程度なサイズのまま一瞬吐いただけのブレスで、8畳ぐらいある部屋分程度の洞窟(?)が出来ていた。


「うっひゃ〜!

 凄い!!」

 碧がびっくりしたような声をあげて、洞窟を覗き込んだ。

 ブレスが崖に当たった瞬間にちょっと土埃や小石も飛んできたが、こんな穴が出来たというのにその質量が消え去っている。

 龍のブレスってこう言う効果もあるんだ〜。

 凄い。


 なるほど、龍を怒らせたら都市が消え去る訳だわ。

 前世で聞いた話で、龍を怒らせたせいで首都を消しとばされて滅んだ王国のお伽話っぽい伝説があったけど、龍が本体サイズになって本気でブレスを吐いたらマジで小さな王国ぐらい消されそう。


 なんか綺麗に楕円形?円筒形?なスペースが抉れている。

 天井部分とか、土埃とか落ちてこないかな?

 岩っぽいから大丈夫か。外から見ると崖面に雑草とかも生えているから分からなかったが、ここって土というよりも、岩盤に近いような感じなんだねぇ。

 隣の洞窟の内側も土が剥き出しでは無かったが、てっきり過去に誰かが漆喰か何かで補強したから今では岩っぽく見えているのかと思っていた。


『ついでに草刈りもしておくかの』

 私達が新しい洞窟から出てきたら、白龍さまがそう言って聖域の中を横切るような感じに扇状に息を吐いた。今度はウィンドカッターだったのかスパパパ〜!!と雑草が綺麗に切れ飛んで、地面に落ちた。


「あら、ありがとうございます」

 明日でも良かったんだけどね。


『では、ちょっと幻想界に戻って魔素を補給してくるぞい』

 白龍さまが境界門に近付いたと思ったら、一気に巨大化してその中に消えて行った。


「おっと。白龍さまを待っている間に出来ることはやっておこうか。

 段ボール箱と塵取りと熊手を出してくるから、凛はいつものように手伝い要員君たちを集めておいて」

 碧が物置代わりの洞窟の方へ行きながら言った。


「タヌコ、コン吉、タロウ、ソラ、ヒコ〜!

 ちょっと手伝って〜!」

 魔力を声に乗せて、周囲の山に呼びかける。

 彼らは雑草を集める手伝い要員として使い魔契約した周囲から集まった浮遊霊なのだが、こちらにいない間は一応私らの部屋の見守りも頼んであるが基本的には適当に遊んでいるので、雑草集めを頼むには先ず呼びかけて魔力をあげないといけないんだよね。


『帰ってきた!』

『遊ぼう!』

 狸霊のタヌコと狐霊のコン吉が直ぐに現れて私の周りをクルクルと回り始めた。


『なんか凄かった!!』

『穴が空いた!!』

 鳥霊にソラと鹿霊のヒコも一瞬遅れて現れ、新たに出来た洞窟の中に出たり入ったりしている。


 熊霊のタロウは相変わらず出てこない。

 もしかして、昇天して来世に向かったのかな?

 昇天していても転生していなければ使い魔契約のリンクを使って呼び出せるけど、折角昇天したんだったら呼び出すのも悪いよねぇ。

 取り敢えず、使い魔契約のリンクをそっと探って変なところに捕まって困っている様子ではないのだけを確認して、契約を解除しておこう。

 動物がどの位の期間で転生するのか知らないけど、万が一人間に生まれ変わった際に使い魔契約が変な風に魂に残ったら不味いからね。

 そんなことはまず無いとは思うけど。


 碧が段ボール箱と熊手と塵取りを持って現れたので、熊手と塵取りを受け取って遊び回っている霊たちのところに持って行く。


「は〜い、いつもの通り、あっちの方に落ちてる刈られた草を集めて箱に入れてね〜」

 魔力を追加で渡しながら熊手と塵取りを地面に置く。


 段ボール箱ももっと沢山出して組み立ててあちこちに置いとかないとだね。

 明日までに、集めるのは……終わらなそう。





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空間破砕砲!? 質量は次元の狭間へ?
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