表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
道路の凶悪犯

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/55

歪み

 取り敢えず、ある程度は話をしたが形式的には男(身分証明書を警官が確認したら大畑 恭二という名前だった)が怪我をした事故そのものは自損事故で私たちは単なる目撃者と言う事になったので、1時間ぐらいで私たち二人は解放された。


 なんか最初に運転手から話を聞いた警官に大畑クソッタレが墓穴を掘る様な発言をしたのか、一瞬動きが止まったと思ったら直ぐに応援を呼んで一応フラフラしているあいつを救急車で搬送する際にしっかり同行していたから、何を言っていたのかは聞こえなかったが意思誘導もイイ感じに機能した様だ。


 助かったわ〜。

 だんだん車の中が暑くなって来たからエンジンを掛けてエアコンを稼働させていたんだけど、そのうちガソリンが切れるかバッテリーが上がっちゃうかするんじゃないかとヒヤヒヤした。

 警官の方も私らが後部座席の源之助を何度も気にしているのを見て、苦笑しつつ解放してくれたので、事情聴取が比較的あっさり終わったのは源之助のお陰もあったのかも?


 煽り運転と駐車場での危険運転による傷害未遂(?)の被害届に関しては、一応フォームをその場で書いて渡したが、実際に事件性があるかは大畑クソッタレのドライブレコーダーを確認してから後日連絡するとのことだった。


 と言うか。

 危険運転とか傷害未遂って別に被害者が騒がなくても起訴する案件だよね?

 だとしたらウチらが深く関与する必要はない気がする。

 どうせ実際に車に傷がついたり私達が怪我をした訳ではないので、損害賠償を求めても精神的な苦痛に対する賠償なんて微々たるものだろうから、弁護士費用の方が高くなりそうだし。


 まあ、危険運転の一環という事で交通事故扱いになってもしかしたら向こうがこちらの弁護士費用も一部負担するって判決になるかもだけど、それこそ慰謝料が10万円、弁護士費用が30万円なんて結果になった場合に弁護士費用を全額出させるのは無理だろう。

 それに確実に完全勝訴するとは限らないんだし。


 そう考えると、もう勝手に警察と検察の方で大畑クソッタレを罰してくれないかなぁ。

 どうせ一生右腕が煽り運転が出来なくなる程度には上手く動かなくなったし、頭痛持ちにもなったんだから、それなりに痛い目には遭う筈。そう考えると、こっちはもう関与しなくても良さげな感じだよね?


 私らが被害届をプッシュしないと警察や検察が本腰を入れないというなら協力するが。

 あれだけの悪霊に憑かれるだけの人間を死なせているのだ。

 きっと今までの所業を聞かれた際に口を滑らして、警察が更に掘り下げて聞いた際に天罰のお陰で正直に答えることで、最終的には殺人犯として起訴されるんじゃないかなぁ。


 交通事故で人を殺しても過失致死扱いになる事も多いみたいだが、大畑クソッタレの場合は意図的に絡んでいって事故になる様に仕向けているのだ。

 あれで過失致死だと言われたら、ちょっと納得できない。


 という事で、昼ちょっと前に私たちは高速道路に戻っていた。

 サービスエリアでランチを食べるべきだったかもだけど、ちょっとあの場で建物の中に食べに行く気はしなかったから。


「なんかこう、悪霊も元は人間だったんだな〜て言うのを実感させる様な酷い男だったね」

 車を出しながら碧が言った。

 大畑クソッタレに絡まれたのでちょっと疲れたから、運転を交代してもらったのだ。


「だね。

 まあ、考えてみたら前世の私が仕えさせられた王族なんかもマジで酷い奴が居たから、『何をやっても捕まらない』と思ったら人間ってかなり酷い事をする奴もそこそこいるみたい。

 知恵が付くと、生き物って無駄に残虐性を発揮する個体がある程度の割合で出てくるのかもね」


 狐だっけ?も鶏を飼っている小屋に侵入できたら食べもしないのに殺しまくる事があるって何処かで読んだ気がするから、無駄な殺しって動物ならしないって訳ではないんだろうけど。


 いや、狐の場合は殺した獲物を持って帰るつもりなのかも?

 だとしたら、生存競争的に殺す必要もないのに好んで殺すのは人間だけなのかも。

 魔物だって自分の巣やテリトリーに近付く他の生き物を殺しまくるタイプは多かったが、テリトリーがある訳でもないのに自分から出て行って同族を殺しまくる生き物の話はほぼ耳にしなかった気がする。


 人間って数が増えすぎて社会なんていう巨大集団生活の場を作った事で、生き物として歪んじゃったのかも?

 とは言え、生物としてひ弱で数の暴力と道具の利点で生存競争のトップに立った人類は、たとえその代償として歪もうと単独生活は厳しいからなぁ。

 小規模家族で生活していたらしきネアンデルタール人は滅んでいるからねぇ。

 やっぱ人類は大集団にならないと世界の他の住民に勝てないのだろう。


 まあ、前世の人類みたいに魔物がいる世界だと人類が生存競争のトップに立てているかは微妙なところだけど。


「ま、取り敢えず。

 さっさと諏訪の部屋に行って源之助を出してあげよう」

 碧が前の車を追い越しながら言った。


 だね〜。

 源之助は車の周囲を警官とか救急車の人とかが動き回っている間は落ち着かないみたいで外をじっと見ていたけど、高速に戻ったらまた段ボールハウスに入って昼寝している。それでも車よりはちゃんとしたベッドで寝る方が良いよね?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>人間って数が増えすぎて社会なんていう巨大集団生活の場を作った事で、生き物として歪んじゃったのかも?  (━_━)うーむ   割と一神教文化圏の「神が創った完全なる自然秩序とその楽園を悪魔に誘惑…
悪さを出来なくするだけじゃなくて 苦しめられた人たちの為にも 死ぬまで苦しむようにしてやらないと!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ