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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
道路の凶悪犯

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31/55

通報

「あ、もしもし?

 東名高速で煽り運転を繰り返す車に執拗に絡まれたので〇〇サービスエリアに入ったら、駐車場まで追いかけてこられていたんです。

 追いかけて来ているのに気付いていなくて、目立たないところに車を停めてちょっと気分転換にコーヒーでも一杯飲もうとドアを開けようとしたら、横からその煽り運転の車が突っ込んできて。

 何かの弾みで運良く横にずれてくれたので私たちは無事だったのですが、相手が塀に突進して自損事故を起こしました。

 煽り事故の被害の通報と、事故があったのでそれに関しても警察に連絡した方が良いかと電話しました」

 110番で警察に連絡してみる。


 自損事故と聞いて、電話の向こうのオペレーターが救急車は呼んだのかと聞かれたので、『鼻血は出ていてちょっとぼうっとしている様だけど特に外傷がある風にも見えなかったので、まずは警察を呼ぶべきだと思って110番を優先した』と答えた。

「なんかもう、ドアを開けるのを狙ってわざとかなりのスピードで突っ込んできたのは殺意があったんじゃ無いかと思ったんで、まず警察に逮捕していただきたくて。

 普通に救急車に乗せて病院に搬送されてそのまま逃げられたら怖いですし。

 よく見てみたらどうも車のナンバープレートにも変な細工をしているみたいですから、いざとなったら車を乗り捨てて姿を眩ますぐらいやばい事をやっているのかも思うんです」


 執拗に絡まれて怖かったんです〜と言うのを何度か繰り返して主張している間に、向こうも救急車を呼ぶにしても至急で警官も派遣して立ち会わせると約束してくれた。


 ナンバープレートに細工してあると言ったのが効いたみたい?


 勝手に他人のナンバープレートを外して取り替えちゃうなんて事をされていたら『細工してある』と素人が気付いたと主張するのは無理があるが、幸いにももっとお手軽に目立たない、ビニールテープで数字を消して点を上から書き足すというよく見ればわかる手作業的な加工だったので、注視した私が気付いたと主張しても不思議では無い。

 実際はロクデナシの記憶にあった情報に基づいた知識なんだけどね。


『救急車とパトカーが来るから、そいつを『意識はあるけどちょっと朦朧としていて自発的に立ち上がって歩けない』ぐらいにしておいてくれる?』

 通報の電話が終わったので、碧に念話で頼んでおく。


『オッケ〜』


 ドライブレコーダーって音も録音するのかな?

 変な会話が記録されていると困るから、一応念話でやっているけど。無言で動き回っている私らってちょっと怪しいかも。


「もうすぐ救急車とパトカーが来るって」

 車に近づいて碧に知らせる。


「このサービスエリアの職員には?」

「あ。忘れてた。

 まあ、パトカーが辿り着いたらあっちが自発的に出てくるでしょう」


「まあ、そうだね。

 塀が壊れちゃったけど、こう言う自損事故の時って車の運転手が塀の修理代も出すのかな?」

 碧がちょっと首を傾げながら呟いた。


「まあ、そうじゃない?

 どう考えても地面とかの状態が悪くて事故が起きた訳じゃないんだし」

 雪かきとかアイスバーンの処理をちゃんとしてなかったら多少は管理責任って事で減額されるかもだけど、今は初夏も言って良いぐらい暖かい春だ。明らかに道路に問題はなく、本人の自爆だからね。


 既に碧が清めの祝詞も終えた後だったようで、先程までの穢れは消えて空気が綺麗になっている。

 今のうちに運転テクニックを自慢したくなるように意思誘導をして、今まで自損事故を意図的に引き起こした事をヤバいと思う気付きも抑制しておく。

 白龍さまの天罰もあるし、これでペラペラと自白してくれる筈。

 ついでに、警察と話している時は頭痛を感じない様に少し痛覚も弄っておいた。

 碧がむち打ち症のオマケとして頭痛持ちにしたが、それを言い訳に警察の事情聴取をブッチされては困るからね。


 適当に雑談しながら待っていたら、パトカーの音が聞こえて来た。

 お。

 後ろから救急車も来てるかな?


 電話で場所を説明していたおかげか、パトカーはこっちに向かって来ていたが一応ブンブンと手を振ってこっちだとアピールしておく。


「こっちです!」

 パトカーから警官が二人、降りて来た。


「私たちが運転している車にはドライブレコーダーは付いていないんですが、この人の車には付いているのでそれを調べれば危険運転を執拗にやっていた証拠になると思います」

 運転手に聞かれて抵抗されない様に、パトカーの方に近付いて低い声でドライブレコーダーを確認する様に提案しておく。


「分かりました、調べておきます。

 あちらの車にドライブレコーダーがあるのでしたらそれを確認した上で、必要に応じて危険運転の被害者として、事情聴取と書類作成に協力をお願いするかも知れませんので、連絡先をお願いします」

 警官の一人はそのまま車の方へ進み運転手へ声を掛けていたが、もう一人が残って私と碧から簡単な事情聴取と連絡先などを聞き取り始めた。


 あ〜あ、諏訪に着くのが遅れそう。

 車の後部座席で源之助が退屈してないと良いけど。




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― 新着の感想 ―
こういう時、意識誘導出来るのは強いですね どんどん自慢させちゃえ
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