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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
先祖の念?

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また蔵かぁ。

『お世話になっております、退魔協会の遠藤です』

 碧が電話のスピーカーボタンを押したら、毎度お馴染み退魔協会の私たちの担当(多分。担当であると正式に言われたことは無いんだけど)の声が流れてきた。


「こんにちは。

 ゴールデンウィークに仕事ですか?

 都内なら良いですが、遠出はレンタカーや新幹線の手配が難しいと思いますよ?」

 碧がちょっと牽制するような声を掛ける。


 そうだよね。これから1週間ぐらいはマジで新幹線とか乗れないんじゃない?

 ここ暫く、ネット小説のサイトにゴールデンウィーク中の新幹線は指定席(reserved seatって指定席のことだよね??)だけになりますという英語の広告が繰り返し出ているから、並べば乗れるって話じゃないんだと思われる。


 だけど。

 日本語のネット小説サイトに外国人向けの広告を出しても意味がないんじゃないかね??

 それとも、最近だったらオンラインで何か翻訳アプリでも使えばリアルタイムで翻訳しながら外国人でも日本語のネット小説を読めるのだろうか。


 単に鉄道会社が広告の出し方を間違えただけじゃないかと言う気もするけど、どうなんだろう?


 まあ、それはさておき。

『鎌倉ですので、普通に電車で行っていただくのが一番だと思います。

 依頼主は送迎の車を出すのも可能だと仰っておりますが、そちらを希望しますか?』

 遠藤氏が返してきた。


 鎌倉か〜。

 確か横須賀線かなにかで行けるんだよね、あそこ?

 なんかメジャーな観光地だけど、新幹線は通っているんかな?

 まあ、通っているとしても今の時期は乗れないだろうけど。


 碧がこっちを見たので、首を横に振る。

 渋滞した高速でノロノロ動くのをじっと待つなんてごめんだ。

 電車で行く方がよっぽど良い。

 ゴールデンウィークだったら観光地である鎌倉行きも混んでるだろうけど。品川か横浜あたりで座れると期待したいね。


「電車で構わないですが、指定席があったらそれの手配をお願いできますか?

 と言うか、まず依頼の内容を教えて下さい」

 碧が遠藤氏に告げる。


『残念ながら鎌倉へ行く電車に指定席はないので、グリーン車を利用して頂けますか?

 観光客に人気がない午前の遅めな時間を選べば座れる可能性が高いと思います。

 もしくは横須賀線直通の湘南新宿ラインでしたら座れる可能性が高いでしょう。あの列車は都内では空いていることが多いので。

 依頼は、旧家の蔵を整理して出てきた物に子供が触れたら祟られて高熱が出て寝込んでしまったのでそちらの除霊と、蔵の中の浄化をお願いしたいとの事です』


 子供が祟られちゃったかぁ。

 体力的な問題があるから、それでは流石にゴールデンウィークが終わるまで待てとは言えないかな。

 蔵の浄化なんぞは今やる必要ある??って聞きたいが、退魔師を派遣させるのに掛かる値段を考えたらついでにお願いしようってところなんだろうね。


「蔵の中身は全部一気に清めてしまって良いんですね?」

 碧が念を押す。


 そうなんだよねぇ。

 骨董品とかは穢れが憑いている状態の方が凄みがあって喜ばれる場合があるから、ギリギリ現時点で触っても危険がないレベルの物は清めないでくれって言う持ち主もいるんだよね。


 そうなると一個一個蔵の中の物を確認しなきゃならないので、浄化にかかる時間が大幅に長くなる。

 蔵のサイズにもよるが、下手したら1日どころか1週間ぐらい掛かるなんて羽目にもなりかねないから、ここはしっかり確認しないとだね。


『ええ。

 現在の当主はあまり骨董品に詳しくないとかで、息子が祟られた蔵の中身は全部ゴールデンウィーク明けに処分する予定なので、中身を一律清めて頂くのでお願いしますとの事でした』

 遠藤氏が答える。


 これってゴールデンウィーク明けに古物商が来て、全部清められたばかりだって聞いたら歯軋りして惜しがりそう。

 でもまあ、確実に一気にやって良いんだったら助かる。

 白魔術師の碧の魔力は穢れに対して特効を発揮するから、碧なら蔵全部を一気に清められる。なので昼ぐらいに鎌倉に着いても半日で仕事が終わりそうだ。


「分かりました。

 では、明日の10時台の湘南新宿ラインの電車にでも乗って鎌倉に行き、ランチを食べた後に依頼主の所に伺いますから場所と連絡先を教えて下さい。

 あと、遠藤さんは明日も仕事で連絡がつきますよね?

 もしも依頼主が蔵の中身を個別に清めよと言ってきた場合は我々は明日の午後5時までに終わる分以外の浄化の依頼は受けませんから、依頼主には遠藤さんと追加の退魔師派遣に関して交渉してくれと言いますので」

 碧が言った。


 旧家となったら若い当主以外に煩い分家とかが出てくるかもだから、現場に到着してみたら依頼内容が突然変更なんて言われる可能性はありそうだからね〜。

 面倒な事になったらちゃんと遠藤氏に対処してもらわなきゃ。


『今回のゴールデンウィークはずっと出勤していますので、何かあったらお電話下さい』

 遠藤氏が苦笑しながら応じた。


 年末年始は問答無用で休む退魔協会だけど、ゴールデンウィークやお盆はちゃんとカバーする人員を決めて勤務表でも作ってるのかな?

 ちょっと意外〜。

 こちら(と潜在的依頼主)にとってはゴールデンウィークの間ずっと休みなしで出勤となったら便利だけど、ちょっとブラックだよね。

 その分、ゴールデンウィーク明けに休みを貰えるのだと期待しておこう。


 まあ何にせよ。問題が起きたら対処を押し付けられる相手がいるのは助かる。

 後は、電車の時間を調べたらオッケーかな。



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― 新着の感想 ―
特級に依頼しないといけない位にたちが悪い悪霊なのか 浄化が得意な白、黒魔術師が希少なのか 依頼者が権力者なのか
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