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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
通り魔な生霊?!

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躾的な術?

 あのミキとか言う少女の親が来る前に幽体離脱癖を修正してしまっておきたいので、行きは電動キックボードを近所で借りて行くことにした。

 途中で交通規制違反で捕まったりしたら面倒なので、自転車用に買ったヘルメットをかぶっておく。


 確か車道を走る用の電動キックボードって原付と同じでヘルメット必須な筈だと思うんだけど、意外と被らずに動かしている人は多いよねぇ。

 車道を走っていた時に転んだらマジで命に関わるんだから、ヘルメットを被るべきだろうに。偶にレンタルする程度だったらヘルメットを買って持ち歩くのが面倒だと思う人が多いんかなぁ?


 私は亜空間収納に入れておけるからそれほど問題ではないんだけどね。やはり手に持って(もしくはバッグに入れて)持ち運ばなきゃならない普通の人は、短い移動距離の間なら事故に遭わず警官にも行き当たらない可能性に賭けて、ヘルメットしないで済ましちゃおうと考えるんだろうねぇ。街中で見かけるとレンタルの電動キックボードに乗っている人ってヘルメット被っていない場合が殆どな気がする。


 自分の命とは言え、転ばないだろうと思うとつい面倒くささの方が先に来るんだろう。

 轢き殺しちゃったら加害者側の車の運転手にとってはいい迷惑だろうが。


 まあ、それはさておき。

 レンタルな電動キックボードはオンラインで予約して払うから、私の移動の場所と時間の記録が残ってしまう。

 生霊として出歩けなくなる様にする事自体は違法じゃないから、そこまで神経質になる必要はない。だがこっそり病院に忍び込み相手側の同意を得ずに行う施術なので、面倒な事になっても嫌だから私へ繋がるリンクは出来るだけ消しておきたい。


 なので。キックボードは病院の近くのショッピングモールまで乗って行ってそこで返却した。

 復路は歩いて帰れば、私がショッピングモールではなく病院に行った事はバレにくくなる、筈。


 キャップ型の帽子を被ってマスクを顔につけ、病院の裏口から近づく。

 警備のおっさんの方へ社員証っぽく見えるカードを見せながら軽く声を掛けるふりをして認識阻害の術を起動させて素通り。


 防犯カメラに写っていたとしても、おっさんにIDを見せて軽く声を掛けながら入った様に見えるだろう。

 実際に質問されたら記憶になくて警備のおっさんは首を傾げるだろうが、どうせ毎日あそこに座っていたら、誰がいつ通ったかなんて全ては覚えていない筈。


 と言う事で、そのまま裏の階段を上がって行く。

 あの少女がいる階に着いたので、ハネナガに呼び掛けた。

『誰か、非常階段側を見てる?』

『……いや、見てないな』

 認識阻害の術を起動させたまま非常階段の扉を開けてフロアに入る。

 私の姿は認識しない様に出来ても、扉が開いたのを隠すのはかなりの出力が必要になるので、見る人がいないタイミングで入るのが一番楽なんだよね〜。


 で、そのまま少女の部屋へ。

 衰弱しているだけで露骨に病気の症状がある訳ではないせいか、少女の部屋はナースステーションからかなり離れた角に近い場所だった。


 まあ、ナースステーションに近いかどうかよりも、入院する時に空いていた部屋に順番に突っ込んでいる可能性の方が高そうだけどね。


『ミキとか言う子は起きてる?』

『まだ帰ってきてないな』

 こっちに来る途中で、昼食を食べ終えて暫くしたらあのミキとか言う少女が昼寝を始めて、幽体離脱して出て行ったと言う報告は受けていたんだけど、やはりまだ帰ってきていないらしい。


 と言う事で、そっと扉を開けて中に入る。

『誰か近付いてきたら教えて』

 ハネナガに頼んでおく。

 想定外に母親が早く来たりしたら面倒だからね。


 で。

 少女の頭に手を当てて、体を昏睡状態にした上で魂をぐいっと引き戻す。

 ついでに確認してみたら、特に殺人衝動がある訳ではないが、自分が押した人間がトロすぎて誰かがうっかり死んでもそいつが悪いと言う、ちょっと信じがたい他責的な考えた方をしていた。

 自分がこっそり突き飛ばしたくせに。突き飛ばされても倒れないだけの運動神経や体力がなかったら相手が悪いなんて、あり得ないだろう。


 幽体離脱自体は、中途半端に少しだけある黒魔術師の適性が変な風に覚醒したのが原因で癖の様になっていたようだ。

 最初に飛び出したのは偶然だったが、人に知られずに悪戯するのが楽しくて『またやりたい』と思っているから寝るたびに幽体離脱するようになったようだ。


 多少は魔力があるが、ごく微量なので毎日何度も人を突き飛ばしたりゴミ箱を蹴り飛ばすのには足りず、生命力を削っているので衰弱して入院しているが、一般人よりは長く悪戯を続けられそうだ。


 取り敢えず。

 まずは魔力を封じる。

 しっかりきっちり才能を焼き切ったので、退魔師として覚醒する事は無い。

 その上で、魂を体にしっかり縛り付けて幽体離脱しないようにしておこう。


 ついでに意思誘導では無いが、誰かに精神的なり物理的な害を与える意図で行動したら、自分がその被害者になって痛い目に遭う夢を3日連続で夜通し見るように術を掛けておいた。


 これで少しは人に苦痛を与えた場合に相手が感じる痛みや不快さがわかって、行動を改めると期待しよう。


 ダメだったら……お手上げだね。




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『なろう』で極楽とんぼの名で投稿している『実は召喚したくなかったと言われても困る』が今度、TOブックスより11月15日に販売されます!
よろしかったら読んでみて下さい。
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特設サイトはこちら 実は召喚したくなかったって言われても困る~使命も無いので勝手に科学知識で錬金術革命を起こします~
アマゾンでも予約が出来るようになったようです! 実は召喚したくなかったって言われても困る
― 新着の感想 ―
最高速度20km/h以下の場合、ヘルメットは努力義務なんですよね なんか甘過ぎますよね
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