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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ


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18/20

悪因悪果?

『先日は甥がリリちゃんを虐めている事を教えて頂きまして、誠にありがとうございました。

 本人にも確認したところ、何の良心の咎めもなくリリちゃんを虐めた事実をあっさり認めたので、私はあの甥と縁を切る事にしました。

 妹の方も、チャブちゃんを虐めていた事を認めたので家から出て行けと通告したそうです。

 リリちゃんを助けて頂いたのに詐欺師として動画を作ろうとするなんて、恩知らずにも程があり、ご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした』


 見慣れないアドレスから何やらお礼のメールが来ていると思ったら、西浦亮介ロクデナシの悪事や自爆動画について知らせるためにこないだ自分が作った捨て垢から転送されてきたメールだった。


 悪態が入っていたら自動的にゴミ箱に行くようにメールボックスのルールを設定してあったせいか、最初に幾つか来たお礼のメール以外は殆ど何も受け取ってなかったので見慣れていなかったんだよね。

 どうやら西浦ロクデナシの叔母からの事後報告が送られてきたようだ。


「あのロクデナシ、叔母からは絶縁され、親からも家を出て行けって通告されたらしい。

 さっさと外に出た間に鍵でも変えて追い出せば良いのにって気もするけど、今まで住んでいた家だったら鍵がなくて入れなくても、窓を割って入ってきそうだから駄目なのかな?」

 警察って民事不介入ってことで『鍵を無くした』息子がちょっと乱暴に家へ入ろうとしてもあまりそれに対処してくれなそう。

 現時点だったら身分証明書とかは全部親の家になっているだろうしね。


「確か、成人した家族を追い出す場合でもある程度の期間的猶予を与える通告をしなくちゃいけないんだった筈。

 第一、親だとしても息子の持ち物を勝手に捨てる訳にはいかないだろうから、本人が出ていくのを納得していなかったら荷物に運び出し先をどうするかとか、帰宅してきた母親や父親の後から押し入ろうとするのをどうやって止めるのかとか、色々と問題はありそう」

 碧が顔を顰めながら言った。


「頑張って子供の生活費や教育費を20年以上払ってきたのに、出来上がったのがあれじゃあ親もがっかりだろうねぇ。

 でもマジで資金力がある今のうちに追い出さないと、収入が無かったら親の財布を漁るニートになりそう」

 と言うか、財布どころかPCとか引き出しに隠してある諸々のパスワードを探し出して、銀行口座から何百万円単位で金を抜き取りそう。

 まあ、最近は振り込みするのに携帯のアプリでワンタイムパスワードを確認して入力しなきゃいけない事が多いから、多額の振り込みは無理かな?

 でも親の情報を使って勝手にカードに申し込んでそれで色々と買い物とかしても不思議は無さそう。


 もっとも、嘘をつけないから『ご本人様ですか?』と確認された時に『息子です」って答えるせいで勝手に親の名前でカードは作れない、かも?

 勝手に親の名前でカードや借金を申し込む行為が嘘判定になるかどうかだよねぇ。

 ある程度は親の教育が悪かったのかも知れないけど、20年の努力の結果があれじゃあ、完全にお金と労力の無駄遣いだった感じだ。

 子供がいると、老後の身元引受人とか細々とした世話とかを頼めるのが言うなれば養育費に対するリターン的なモノだと思うが、あれじゃあ頼った瞬間に勝手に有り金をほぼ全部持っていかれた挙句に貧乏人用の劣悪な高齢者施設に叩き込まれそう。


「お、訴えますって意思表明しているのが何人かいるね。

 名誉毀損程度じゃあ主に罰金刑だろうから、ほとぼりが冷めたらまた直ぐに悪事に戻るんだろうけど」

 タブレットでロクデナシの現状を調べていた碧が溜め息を吐いた。


「なんかこう、誰かの収入を絶ったとか、鬱病や自殺に追い込んだったら傷害事件的に禁錮刑にするべきだと思う。

 とは言え、誰かを殴って怪我をさせたり、交通事故で人を殺しても下手したら執行猶予付きで有罪判決になっても投獄されない可能性もそれなりに高い今の世の中だからね〜。

 名誉毀損で投獄させるのは難しいんだろうなぁ」

 虐めとかで自殺に追い込むのって実質殺人だと思うけど、日本の法律ってそう言う形にはなってない。マジで実効性のある虐めの抑止策がないよねぇ。

 海外の場合は虐められっ子が場合によっては学校で銃を乱射したりするみたいだから、あれが少しは虐めに対する抑止力になっているんかも?


 平民だったら何か罪を犯したらあっさり手や首を切り落とされた前世の司法システムが良いとは言わないが、日本の初犯者とホワイトカラーに甘すぎる司法の抑止力もちょっとダメな気がする。


 そんな事を考えていたら、碧が急に異声をあげた。


「どしたの?」


「あのロクデナシ、駅の階段で落ちて意識不明の重体だって。

 状況的に押された疑いが強いらしいけど、しっかりとした目撃証言もなくて犯人はいるとしても不明らしい」

 タブレットのニュースを見ていた碧が顔を上げてこっちにタブレットを見せながら言った。


「マジ??

 まあ、自分で転んだんだったら因果応報だし、誰かに突き下されてんだったらそれも自業自得って感じだね〜」

 真相はどうなんだろ?

 突き落とされたって確定したとしても、動機のある容疑者が多すぎて警察が苦労しそう。


 事故にせよ誰かの攻撃にせよ。

 ある意味、悪い事をやっていた報いって感じだね。悪因悪果って言うんだっけ?

 来世なんていう被害者には分からない状況で報いを受けるよりも、今世で目に見える形で痛い目に遭う方が嬉しいと感じる人が多そう。


 こう言う事を言っちゃいけないかもだけど、世の中から一時的にせよ、面倒な人が減ったのは良い事かも?

 意識が戻っても、病院のベッドで暫く自分の悪行を顧みて反省してくれると期待したいね。



 これでこの章は終わりです。

 明日は休みますが、明後日からまた宜しくお願いします!


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