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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
意外な使い方

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流されやすく

『いつもお世話になっております、退魔協会の遠藤です』

 定番の挨拶がスピーカーにした電話から流れてきた、

「はい、こんにちは〜」

 碧が軽い感じに応じる、


『実は、人の言うことに妙に流されやすくなる呪詛を依頼人の母上様が掛けられたらしく。

 呪詛返しの転嫁は確認できていませんが、誰がどう言う動機でそんな呪詛を掛けたのかも調べる必要もあるので、呪詛を追って掛けた人間を見つけた後に解呪をお願いしたいと言う依頼がきているのですが、受けていただけますか?』


 へぇ?

「人の言うことに流されやすくなるとは、詐欺にひっかりやすいとか押し売りを断れなくなると言った感じですか?」

 じゃなきゃ、色々プレゼントやお金の貸し付けとかを強請っても断らないとか言うのもありそうだね。


『その可能性もあるでしょう。

 幸い、かなり早い段階で依頼人が異常に気付いたらしく、銀行や証券口座やクレジットカードを調べても今までに見られなかったような大きな支出はないそうですが』

 遠藤氏が答えた。


 考えてみたら、異様に流されやすくなる呪詛って上手いこと金持ちな知り合いに掛けられたら、オレオレ詐欺なんて目じゃないぐらい金になりそうだね?

 新しい詐欺手法なのかな?

 そんな呪詛を返されたらどうなるのか、ちょっと気になるところだけど。


 碧がこちらを見たので、『良いよ〜』と口パクしておく。

 一応来月用のアイピローやクッションの符は既に作り終わっているし、お守り用の符もそこそこ書き上げてある。

 退魔協会の依頼を受けても良いだろう。

 そろそろ何か依頼を熟しておかないと、もっと大変な事件を押し付けられるかもだし。

 定期的に依頼を受けている事と、押し付けられる依頼の難易度に相関関係があるかは不明だが。


「分かりました、依頼を受けましょう。

 ちなみに、そう言う呪詛を掛けたのが家族や恋人で、遺言書を自分に有利なように書かせていた場合ってどうなるんです?」

 碧が尋ねた。


 確かに?

 被相続人を騙して遺言書を書かせたり、遺産目当てにその人を殺したら法定相続人だろうが遺言書に指定された相続人だろうが相続の権利を失うと思う。が、呪詛で被相続人の判断力を損ねた場合ってどうなるんだろ?

 騙して遺言書を書かせたのと同じようなものだよね?

 あと、呪詛で殺した場合も。

 呪詛って法的にちゃんと(?)詐欺や殺人の手法として認識されているのかな?


 呪詛で誰かを害しても最初の一回はフリーパスだから、下手したら殺そうが詐欺に近く騙そうが、フリーパスなまま??

 そうなるとやったもん勝ちになりそう。

 まあ、ターゲットになった被害者が生きていれば遺言書は書き直せるだろうけど。


 何かを安く売らせたとか、売りたくない物を譲渡させたなんて事になったら購入者に返還義務があるのかも興味が湧くところだね〜。

 その呪詛が効いている間に取引をした他の人に対してはクーリングオフが効かないとしたらキャンセルは不可だろうから、それこそ会社の経営権とかを売らされちゃっりしたら中々ヤバそう。


『既に被相続人が亡くなっている場合は呪詛を追えませんから、遺言書が相続人による呪詛の影響下で書かれたものかどうかは調べようがない事が殆どなので、そのまま有効ですね。

 呪詛で強要されたと他の相続人などが主張しても、証明できないので遺言書が法的に有効な形式になっていましたら、そのまま執行されます。

 強要なり殺人なりの呪詛依頼の証拠が後から見つかった場合は、掛けた人間は最初の一回であろうと騙したり殺したのと同じ扱いで、相続する権利を失います』

 遠藤氏の答えが電話から流れてきた。


 へぇぇ。

 相続に関しては、呪詛の最初の一回だったと言うフリーパスはないんだ?

 殺したこと自体は罰せられなくても相続は出来ないとは、ちょっと不思議な気がするけど。

 まあ、呪詛の注文の証拠をでっち上げられない限り、被相続人が亡くなる前じゃないと誰が掛けた呪詛だったと言う証明自体がほぼ出来ないんだから、でっち上げさえ起きなければあまり被害は大きくないかな。

 死後でも呪詛の穢れはある程度残るが、余程大量にエネルギーを注ぎ込んだ大掛かりな呪詛でもない限り、流石にそれを辿るのは無理だからねぇ。


「ちなみに、依頼人はその母親が呪詛に掛けられたとどうしてそれ程早く気付いたんです?」

 誰かがやたらと流されやすくなったなんて、よほど強烈な性格な人でも無い限りそうそう気付かなくない?


『高齢者用施設に入ることや遺言書を作成することに関して徹底抗戦していた母上が突然不自然なほど全てに合意するようになったらしいです。もしかして認知症にでもなったのかと調べたらそれでも無かったので、一応の為にと退魔協会へ調査を依頼したそうです』

 遠藤氏が答える。


 ええ〜?

 それって、もしかして母親の終活拒否態勢に困り果てた依頼人の兄弟か姉妹かが呪詛を掛けてない??

 返しちゃって良いの?

 まあ、遺産を独り占めするような遺言書を書かせようとしているなら返した方が良いんだろうけど。

 どうなんだろうね?

 死んですらいないのに争族になった一族の争いに巻き込まれるなんて、ごめんだよ〜?

 









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>もっと大変な事件を押し付けられるかもだし その場合は協会の切り札が呼ばれるでしょう 愛し子と凄腕黒魔術師のコンビとか......
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