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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
憎まれっ子も憎まれ過ぎたらヤバい

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関係ないで〜す

「入らなかった部屋を良かったら使いませんか?

 ルームサービスを使って景色を楽しみながらどうぞリラックスして下さい。

 ……くれぐれも、今回の依頼はその背景も含めてご内密にお願いします」

 呪詛返しが終わり、依頼終了の署名を終わって部屋から出た私らに、池谷氏(秘書)が追いかけて来てカードキーを差し出した。


 こんなところの上層階の部屋に一晩泊ったら、幾らかかるんだろ?

 部屋まで持ってくるルームサービスのお茶がどの位上手く淹れられているのか知らないけど、景色が多少のお茶の欠点は補っても余りあるんだろうなぁ。

 食事も夜景を楽しみながら食べたら、多少冷めていても美味しいだろう。


 だけど。

「依頼中に知ったことは当然機密事項ですので、ご安心ください。

 部屋の方は……残念ですがちょっとこの後用事がありますので、結構です」

 碧が池谷氏に断りの返事を返し、エレベーターの方へ歩き始めた。

 幸いにも、池谷氏は無理やりカードキーを私らの手に押し込もうとはしなかった。やっぱ出来る秘書は違うね〜。


「依頼料金は貰っているのに変な便宜を図られると借り扱いになったり、最低でもそれなりに融通が効く知り合いと思われかねないからね。

 景色を楽しみながらお茶を飲みたいなら、今度上のレストランでティータイムの予約を入れよう」

 追いついた私に碧が言って来た。


「うん、でもここのホテルはやめよう。

 あの父親なり叔父なりにばったり顔合わせになったら気まず過ぎる」

 子育てに失敗したのをマジマジと目撃しちゃった身としては、変に口止め対象として目を付けられても困るし。


「だね〜。

 新宿の外資系ホテルとかの方がいいかな。

 高いけどアフタヌーンティーで食べ放題なのが確かあった筈」

 碧が頷いた。


「父親世代だって世襲っぽいのに、なんでああも若いのはアホに育ったんだろうね?」

 ネットで見たら、それこそ明治維新の時期から政治に関わって来たような政治家一族のようだった。


「明治から戦後までの、欧米に比べて圧倒的に弱者だった日本を先進国の一つにするのに苦労した親の苦悩とかを見て育った世代と、そう言うのは終わって世界でも第二の経済大国って言われるようになった日本を動かす政治家の子として育ったお坊ちゃんの違いなんじゃない?

 そう考えると、現時点で老人な世襲政治家はまだいいけど、高度成長期以降に生まれたような世襲政治家は……目立った不祥事のニュースが無くても、これからハズレが多く出て来そうだねぇ」

 碧が指摘した。


「あ〜。

 確かに、信じられない様なアホな事を言う政治家って若い世襲政治家が多いよね。

 そっか、幾ら失われたウン十年と言われても、ついこないだまでは日本は経済規模で世界二位とかだったんだから、立場は強かったしお金もあったんだもんねぇ。

 それを動かす政治家の一族として育つと、子供が考え足らずで傲慢にもなるか」

 それこそ明治以前風に、アホな子供は切り捨てて、有能な人間を養子にでもした方がいいんじゃ無い?


「まあ、あの様子だったら近いうちにあの依頼人は何か不幸な事故で死ぬなり引退するなりになるんじゃない?

 明らかに父親の最終警告に気付いてなかったよね、あの人」

 碧がエレベーターのボタンを押しながら言った。


「だねぇ」

 王宮魔術師だった前世(正確には前々世)で見かけた、傍系王族みたいだった。

 王位を継ぐ可能性があるとか、スペアだとしても国を動かす重要な地位に就いている王族や、領地を統治することになる貴族は特権があるにしても責任と言うのも厳しく叩き込まれて、早い段階で『お前の替えはいくらでもいる』と見せ付けられてきたのかきっちりリスク管理も出来ているようなのが多かった。だが、傍系とか然程大きくない領地の三男ぐらいになると、血筋への誇りとか特権だけ享受して責任感は皆無なのが多かったんだよねぇ。


 で、ある日やり過ぎてスパッと切り捨てられる。

 呪詛でだらしない下半身を制御しようと言う考え方は中々斬新だけど、どうやらあのお花畑なお坊ちゃんには足りなかったようだね。


 考えてみたら、王とか宰相が意識誘導とか制約魔術で傍系王族のアホをなんとかしようとしなかったのは、なんでなんだろ?


 アホな王族は野放しにして、貴族や平民のヘイトを集めさせて王族の怖さを思い知らせた上で時折処分して民の怒りのガス抜きに使っていたのかな?


 現代日本じゃあそんな使い道はないだろうから、不幸な事故で終わるだけだろうけど。

 今じゃあいくら世襲政治家の一族と言っても、あまりにも残念過ぎる息子だとその不祥事が親を引き摺り下ろす材料にされかねない時代だし。


 まあ、私らには関係ないけどね〜。






 ここでこの章は終わりです。

 明日はお休みしますが、明後日からまたよろしくお願いします!

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「三代目は身上(しんしょう)を潰す」ということわざが昔から有るくらいですもんね 鳩山由紀夫とか井川意高とか
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