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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
ちょっと雑談

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大変だよね〜

 兄貴達を碧に紹介し、少し歓談した後に美帆さんのところへ向かった。

 兄貴達は昔、厄落としに来た際に碧に会った事があるけど、あの状態では碧の事も覚えてないだろうと思って紹介したのだが、怜子さんは覚えていた。


 凄いね〜。

 観察力が優れているのか、魔力持ちだったから少し祟りの抵抗力があって兄貴より周囲を見る余裕があったからなのか、知らないけど。


 私だったら一度だけ除霊で会った人なんて、絶対に覚えてないけどね〜。

 人の顔を覚えるのって苦手だから。怜子さんにしても、結婚を考えてるって翌年に実家へ来て会った時にも最初は密かに『祟られた彼女と、今日来た女性は同じ人物なのか、新しい知り合いなのか、どっちなんだろ?』と考えてたんだよねぇ。


 名前も覚えるのが苦手だから覚えてなかったし。まあ、あの状態の兄貴が彼女を紹介する事に思い至ったかどうかも不明だけど。

 こうも人のことを覚えるのが苦手だと、老後にはボケちゃいそうでちょっと心配だわ〜。

 社会的付き合いを維持するのはボケ防止に重要だってテレビではお偉い先生が言っていたんだよねぇ。


 まあ、私の場合は定期的に碧に脳の状態を確かめてもらって、アミロイドβ(だっけ?)が蓄積して脳細胞を痛めつけていた場合は即座にそれを治して貰っておけば、ボケの心配はしなくて済むかな?


 碧と末長く一緒に共生的な付き合いが出来ていると期待しよう。



 聖子さんが赤木家のインターフォンを鳴らして玄関まで行ったら、扉を開けた美帆さんが声を上げて聖子さんに抱きついた。

「お久しぶり〜!

 元気にしてた?!」


 おお〜。

 そう言えば、聖子さんも美帆さんの従姉妹なのかな?

 少なくとも藤山家の一員で、近い年齢だからそれなりに付き合いがあったんだろうね。

 北海道に移住する前は聖子さんも諏訪在住だったって言っていたし。


「元気元気〜!

 無理に働きながらスキーをするのをやめたから、変な疲れも怪我も無いし、快調よ!

 美帆はどう?

 そう言えば、赤ちゃん見せてよ!

 あ、こっちが私が今教えている高木……じゃなかった長谷川怜子さんね。

 美帆も知っている凛さんのお兄さんとこないだ結婚して、今は新婚旅行の帰りなの」

 聖子さんが嬉しげに応じる。


 新婚旅行の帰りってあまり聞かないフレーズだね。

 ちょっと違和感ありまくりだ。


「こんにちは!

 赤木美帆です。

 凛さんにはお世話になっています」

 美帆さんが挨拶をして、怜子さんと兄貴も自己紹介をして、樹君を皆で褒めまくるのに暫く時間を費やした。

 妊娠時の苦労話や、出産後の注意点なんかも美帆さんが話して、怜子さんと兄貴が真剣に聞いている。兄貴もちゃんと他人事扱いせずにしっかりメモを取っていて、ちょっと意外だけど安心した。


 ちなみに樹君はもう歩いているし何やら喋っているけど、まだ何を言っているのか意味不明だね。


 それこそ、昔一時期流行ったバウリンガル(だっけ?)みたいな動物の鳴き声を翻訳する装置で子供の喋っている内容を通訳出来たら良いのに。


 まあ、子供の言っていることを分かるよりも、子供にこちらが言いたい事を理解させる方が可能だったら親に歓迎されるだろうけどね。

 と言うか。

 理解したところで子供が協力するとは限らないしね〜。

 電車の中で泣き叫んだり、甲高い声を上げてる子供って母親の『静かにしなさい』と言う言葉は分かっているのが殆どだよね。

 単に、言う事を聞く理由がないと思ってあれは自分のやりたい様にやってるだけでしょう。


 暫くしたら樹くんが疲れたのか昼寝の時間だったのかで寝てしまったので、私らは皆で霊泉に入ることにした。

 兄貴は一人男風呂になったけど。

 烏の行水な傾向が強い兄貴だけど。まあ、先に出てきたら一人で時間を潰せるでしょう。


「もう直ぐ退魔師になるそうだけど、どう?

 退魔師なんて本当にいるとは思っていなかったとしたら、退魔師と言う職業の就くこと自体を想像した事もないだろうけど、極端に想像したのと悪い方向で違うんだったらまだ辞められるわよ〜?」

 温泉に浸かりながら美帆さんが怜子さんに言った。


 え〜。

 それなりにお金と時間を掛けて修行したのに、『やっぱ辞めた』はないんじゃない?

 出費分の元を取りたいと思うのが人間だし、兄貴も反対するだろう。

 多分。

 お金じゃなくてロマンが反対の理由だと思うが。


「そうですねぇ。

 こう、悪霊になる様な辛い思いをする霊が想像以上に沢山居るのには驚きました」

 怜子さんが答えた。


 え〜。

 人間の敵は人間じゃん。

 酷い目に遭う人が多いのは驚くべき事じゃないと思うけど。

 まあ、死んだ後も根性で現世にしがみつき、加害者を祟るだけの執念を持って恨める人(霊)の多さは驚きかもだけど。


「うん、うん、分かる〜。

 この業界でストレス溜めずに長く働くコツは、悪霊に同情せずに、出来るだけ相手の苦悩や悲しみにタッチしないでさっさと除霊しちゃう事よ!

 下手に同情すると祓うのが余計大変になるから。

 失敗したら結局悪霊は怒りと怨みの囚われたままになるし、依頼主は苦しんでるままだし、依頼未達だと報酬無しな上に退魔協会からも嫌味を言われるから、良い事ないからね!」

 美帆さんがあっけらかんとした様子で言った。


 まあねぇ。

 私なんかは何があったのか、知りたいと思ってつい過去の情報を読み取っちゃうけど。相手の苦しみに引き込まれないだけの技能と精神力が無い術師は問答無用で祓う方が良いよね。


 でもそっか。

 元素系の術師だったら、呪詛返しは転嫁付きだと出来ないから悪霊祓いがメインなのか。

 呪詛返しの依頼も受けていたら、悪霊になる霊の多さよりも、安易に人を呪う人間の多さの方が更にびっくりだと思うよ〜。






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― 新着の感想 ―
私も人の名前や顔がなかなか覚えられません それで何か問題があった記憶も無いんですけど
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