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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
伝承の断絶はハイリスク

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まさか本当に回収?!

 北海道から帰ってきた翌日に、退魔協会からの電話は無かった。

 平和にアイピロー用やお守り用の符を書いていたら1日が終わった。


「ほら、現実の生活にやっぱフラグなんて無いのよ〜」

 朝食を食べ終え、ちょっとしたデザート代わりに最後のゼリーを食べながら碧が笑ったら、電話が鳴った。


「マジか〜。

 二段構えのフラグってやつ?」

 2回フラグを立てると事件が起きる! なんてちょっと複雑すぎる。

 まあ、フラグなんて単なる偶然だよね!?


 そんな事を考えながら、電話のスピーカーボタンを押して受信する。

『おはようございます、退魔協会の遠藤です』

 だよね〜。


「おはようございます」

 一応挨拶を返す。

 着信音で、遠藤氏なのは分かってたんだけどね。

 と言うか、登録してある番号って遠藤氏個人の番号なのか、退魔協会の代表番号なのか、どっちなんだろ?


 遠藤氏だと思って電話を受けたら別の職員だったりする事もあるんかな?

 最初の頃はまだしも、いつの間にか遠藤氏が快適生活ラボの担当になったのか、彼以外から連絡はなくなったから分からないなぁ。

 担当が遠藤氏に固定されてなかった気がする4年以上前の電話番号はどう表記されていたかは、記憶にないし。


 まあ、どうでも良いっちゃ良いんだけどね。


『実は、お盆の間に最近使われていなかった離れに本家の末息子と分家の子供数人が入り込んでしまって倒れた事件がありまして。

 と言うか、お盆の間にも遊んでいて入った時には特に問題が無かったらしいのですが、お盆が終わって親族が大方帰った後に残っていた末っ子が他の分家の子達2人と離れの探索に行ったところ、全員が意識不明な状態で倒れているのが発見されました。

 どの子供も重度の穢れに侵され悪霊に祟られているようなので、離れの除霊と子供達の清めをお願いしたいと連絡をさせていただきました」

 遠藤氏が続けた。


 うわ〜。

 本家の離れに行った子供達が倒れた。

 しかもお盆の後に何やら事態が悪化?

 ‥‥マジでなんかこう、フラグを回収しちゃった気がするんだけど〜。


 単なる偶然の可能性もゼロではないけど。

 お盆の後に深刻化したのだって、私があの悪霊憑きの女性を祟っていた悪霊達を祓った時期と一致したのかはまだはっきりしないし。


 あの二人組、読んだ記憶によると埼玉の方から来たようなんだけど、今回の依頼もそうなのかな?

 この際、何も言わずに依頼は受けておいて、遠藤氏にあっちでの除霊の件は報告しないでおこうかな〜。

 少なくとも悪霊憑きの女性の方は離れに絶対近寄らないと言ったけど、本家自体に近づかないとは言っていない。今のうちにさっさとやってしまう方が、後日依頼で行ったらばったり顔を合わしちゃったなんて事もない筈。

 あの温泉街の後は富良野や旭川や十勝やら、1ヶ月近くかけて北海道を満喫する予定だとあの穢れまみれだった本家の女性の方が両親に言っていたからね。


 今だったら本家に行ってもあの二人に会わないから、誰にもバレずにちゃちゃっと関与を終われる筈。

 なんかこう、贄役の女性の悪霊祓いをしたら子供達が倒れたなんて話になると、下手したら無料で祓えとか、慰謝料を払えとかイチャモンをつけられちゃいそうだからなぁ。


 うん。

 何も言わずにやっておこう。実際に関係ないかもだし。

 関係があったとしても、遠藤氏だったら馬鹿正直に依頼主側に『ウチの退魔師がご迷惑を掛けたようで〜』なんて言わないと思うが、別に退魔師が私的に依頼を受けたところで報告義務がある訳でもないのだ。


 もしかして何か影響は出るかもってことで一報入れておこうかと思っていたけど、実際にもしかしたらこの依頼があれ関連だとすると……ちょっとマッチポンプ的な気分になる。


『受けるってことで良いかな?』

 碧に念話で尋ねる。


『良いけど、ちょっと情報を集めてからね』

 碧が応じ、遠藤氏にいつもの様に依頼の詳細や何か依頼主のことで情報が無いかとか聞いて、諸々のデータをゲットしてから依頼を請ける事に合意した。


 おっと。

 ちょっと焦って普段と違う行動を取っちゃうところだった。普段だったら何も聞かずに依頼を受けるなんてしないから、怪しまれそうなところだった。


「さ〜て、これは凛の祓った悪霊関係の話なのかな?」

 電話が終わり、依頼の詳細メールを見ようと碧がちょっと楽しげに言いながらタブレットを手にとってメールアプリを立ち上げた。


「可能性は高そうだね〜。

 埼玉っていうのと本家の名前しか情報を読み取らなかったから、行ってみないと確証は無いけど」

 流石に住所の情報まで態々相手の記憶の中から抜き取らなかったからね〜。


 今回も、ありがちなことに依頼主の名前は依頼書に書いてない。なので行ってみて、あちらの門柱にでも刻まれている名前を確認しないと確定しないんだよね。


 除霊する際に、どう言う状況で本家関連の子供達を祟っているのか分かるだろうし。


 さて。

 それこそ離れに白骨でも埋まっているならそれをバラしてやりたいところだけど。

 流石に無いんだろうな〜。





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― 新着の感想 ―
フラグというか、難易度が高い割りに報酬が普通な依頼が二人に回されてるのでは...
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