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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
考えたらずな自己中が多すぎる

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そこそこ捨て身な嫌がらせ?

「AIが資料の要約とかプログラムのコーディングとかを出来るなら、新しい魔法陣の紋様も生成出来るようにならないかね〜?」

 アイピロー用の魔法陣を描き上げて、ちょっと立ち上がってストレッチングしながら碧に話しかけた。


 ちなみに、私たちは大学を卒業して符を描く時間が増えたので、作業部屋に机をもう一つ買った。

 最初は碧が炬燵の机を使っていたのだが、やはりあれだと源之助にちょっかいを出されやすいので、机を買うことにしたのだ。


 冬だったら炬燵で作業していても大体大丈夫なんだけどね。

 暖かい炬燵状態だと符を描いている私らにちょっかいを掛けずに炬燵の中か上で気持ち良さげに寝ている源之助だが、夏だとそういった猫にさえ効く炬燵の魔力が無いせいで、『遊ぼうよ〜』と戯れついてくるのだ。


「実際に符を作るための紋様をAIに描かせるのは無理だろうけど、紋様のデザインを研究してどういう形がどんな効果があるって言うのを解明するのは、隠蔽用の紋様が付け足されていない符を大量に研究出来たら可能そうだよね」

 碧が頷きながら言った。


「まあ、そもそもの根本として、AIが魔術や符を現実に効果のあるモノとして受け入れるかどうかは知らないけど。

 それに隠蔽なしの紋様を集めるのは難しそう。

 大元のIT企業に情報を抜き取られるかもと思ったら、協力してくれる術師はあまりいないだろうし」

 大量の紋様を読み込んで学習しなければ解析出来ないだろうし、解析したらその情報をAIの本体の方に抜き取られそうだ。


 個人情報と言うか、誰が提供した紋様かと言う情報はばら撒かないだろうけど、紋様そのものは誰かが上手いこと質問したらあっさり全世界に公開されそう。


「先祖代々の符の紋様を、後継者が居なくなっても退魔協会に提供するのですら拒否するのが旧家だからね〜。

 AIの研究用に提供なんて、絶対にしないでしょうね」

 碧が自分が描いていた符を終えて筆を置きながら言った。


「まあ、符は結局適性がある人が魔力を込めて描かなきゃ使えないんだから、然程汎用性はないけどね。

 ある意味、先祖代々の遺産として引き継がれてきた符の隠蔽部分と本当の紋様部分との情報を無くして使えなくなっちゃった旧家とかが、色んな残っている符をAIに研究させて紋様部分を再発見させたら良いかも。

 まあ、魔力を流してテスト出来ないAIじゃあ無理かもだけど」

 何百何千通りもの試行錯誤を短期間に出来るのがAIの強みだろうが、魔力が無いAIじゃあ紋様の試行錯誤自体が出来ない。


「まあ、隠蔽に付け足すおまけ部分の癖みたいのがあって、『ここら辺は隠蔽用な可能性高し』なんて言ってくれるかも? だけど隠蔽にしたって符を作った人によって癖が違うだろうから、難しそう。

 ただ、下手したら退魔協会が販売用に各家から提供された符を読み取らせて、隠蔽部分の解析をさせている可能性はあるかもね」

 碧が指摘した。


 うげ〜。

 益々符を退魔協会に売りたく無くなるね。

 まあ、どうせ私は小さいけどそれでも金になる亜空間収納用の符しか売ってないし、あれは別に解明されても構わないっちゃあ構わないんだけど。


 そんな事を話していたら、電話が鳴った。

 退魔協会からの着信音だ。


『いつもお世話になっております、退魔協会の遠藤です』

 遠藤氏の声が電話から流れてきた。


「こんにちは。

 そう言えば、お盆の後は1週間ほど家族の慶事があって出ているので、依頼を受けられませんよ」

 と言うか、考えてみたら今月は私が18日から北海道に行くのと、お盆の混雑に巻き込まれたく無いと言う事で早めに諏訪に行って帰ってきたのだが、本来だったら月の半分は東京に居ないことになっているのになんだってこっちの固定電話に連絡してきたんだろ?


『承知致しました。

 実は、ちょっと変わった呪詛関連の依頼が来ておりまして。

 異常なほどに汗が出ると言う呪詛な為、非常に不快なものの呪詛を返しても相手の行動の自由を失う訳では無いだろうと思われる呪詛です。これだと呪詛返しした後に別の呪詛を掛けられる可能性があると言うことで、呪詛の元へ辿って相手を確定させて次の呪詛を行った場合は重度の傷害事件として扱われると警告する手伝いもして欲しいという依頼です。

 対応出来る術師が中々見つからないので、もしかしたらもうお帰りかとこちらに電話したのですが……繋がって本当に良かったです』

 遠藤氏がしれっと依頼を受ける方向で話を持って行き始めた。


 なるほど、呪詛を返すだけじゃ無くて追いかけなきゃいけないから、そこら辺が得意な私にダメ元でも声を掛けたかったのか。

 もしかして携帯会社にでもハッキングして私らの位置情報を入手しているのかと、一瞬疑っちゃったよ。


 しっかし。

 異常なほどに汗が出る呪詛ねぇ。

 呪師にそれなりにお金を払わなきゃいけない上に魂を穢す行為にしては、しょぼいね。

 被害者にとっては確かにかなり不快だろうけど。

 返されたら自分がそに不快な思いを倍体験する事になるんだから、ある意味捨て身な嫌がらせだよね〜。


 バレない自信があったのかね?






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― 新着の感想 ―
異常なほど汗が出る呪いを返されたら 死ぬほど汗が出てミイラになって死亡するのでは?
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