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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ


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10/18

消えた?!

 大崎さんの案件は退魔協会に通報し、部屋の整理が終わった私達は快適生活ラボの商品(不眠・頭痛解消アイピローと肩凝り・腰痛軽減クッション)の作成に励む事にした。

 今月発送する分は既に作り終わっているが、来月分を今のうちに作っておきたいからね。なかなか良さげな新兵器を見つけたので、想定より楽に作業は進んでいる。

 実は、快適生活ラボの商品の仕上げ作業の効率アップに何かいい道具がないかと手芸用品屋を見て回って目に入った布用接着剤を試してみているのだが、縫って開口部を封じるよりも圧倒的に早いしそこそこ強度もある事が判明。これだったら毎月分の販売品を1週間で作り上げるのも十分可能だ。


 元々、魔法陣とそれを使った魔道具カードを作るのが一番時間がかかる作業なのだ。

 そしてその部分は他人を雇ってやって貰う訳にはいかないので、せめてクッションやアイピローに突っ込む作業だけでも誰かの任せようかと話していたのだが、接着剤で済むなら人を雇うまでの事もない。


 ちょっと接着剤の臭いが強いけど。

 碧と源之助が寝苦しいかも?

 ベランダにでも箱に入れて出しておくかな〜。いや、前もって作っておくなら箱に虫除け魔道具カードと一緒に詰めて聖域に置いておく方が魔力が抜けなくて良いか。


 そんな事を考えながらアイピローに聖域の雑草と魔法陣を柔らかいラミネーターで一体化したカードを差し込み、布用接着剤で開口部を封じていたら、何やらチャットアプリのビデオ通話で碧ママと話していたのが終わったらしき碧が声を掛けてきた。

「あの、横田さくらとか言う呪いストーカー女、居なくなったんだって」


「あの呪い女が消えた?

 呪師って逮捕するんじゃなくって行方不明になるの??」

 確かに呪詛関連って司法が表立って動きにくい分野だろうとは思うし、形式通りの起訴は難しいんだろうけど。


「私らが通報した後、ウチの遠縁の退魔師が呪詛を掛けているかの確認依頼を退魔協会から受けたんだって。

 で、呪詛を掛けまくっているって結果だったから退魔協会の規定通りにその人があの女に『今やっていることは違法行為ですよ』って通告したらしい。

 本人はあまり反省している様子は無かったらしいんだけど」

 連絡が入るまで作業していたクッションを手に取りながら碧が教えてくれた。


「で、居なくなったのはどうやって分かったの?」

 新しくアイピローを手に取って魔道具カードを突っ込みながら尋ねる。


「お父さんの方の大崎さんが気になって昨日見に行ったら、もぬけの殻だったんだって。

 ウチの両親のところにお礼を言いに来たんで母親も今日になってそれを知ったって訳」

 通報した事実に関して感謝するなら私らにお礼を言うべきだけど、依頼費を既に受け取っているからお礼は要らないんだよねぇ。


 呪い女が居なくなった事に関する感謝だったら私らも碧ママも関係は……あまり無い。よね?

「碧ママは別に何もやってないよね??」

 碧に一応確認する。


「うん。

 人伝いに確認してみたら、あの横田って女の家族が皆微妙に怪しい状況で死んでるらしいんで、その情報も退魔協会に伝えたらしいけど。

 それを受けて退魔協会か警察が何かしたのかも?」

 碧が応じた。


 呪師や今回の呪詛垂れ流し女を処分する部署って退魔協会と警察(もしくは検察か公安?)のどっちにあるんだろうね?

 呪師や退魔師がその力を使って誰かを意図的に死に至らしていたら、公判は無しに処刑になるって話だけど。

 必要なアクションだとは思うが、身近に目撃(と言うとちょっと語弊があるけど)すると、なんか生々しいと言うか、怖いと言うかだなぁ。

 まあ前世では目の前で王族《クソッタレ》が、ベッドに無理矢理つれこまれるのを嫌がって逃げようとしたメイドなどを腹立ち紛れに殺しているのを何度も目撃しているから、社会に害をなした術師が排除されているだけな現世はまだ平和だと言えるけど。


「家族まで呪い殺してる可能性が高そうだね。

 学校の同級生とかでも自殺したり変な事故や正体不明の病気で亡くなった人もいたりして」

 社交性が足りないとか、学校の成績が悪いとか、何らかの形で親が子供を叱っていたら反抗期の子供だったら恨みそう。

 実際に呪い殺す前に思い止まればいいんだけど、却って慣れていなかったらどうやって止めるのかも分からず、自分が何をやったのかを気付く前に家族を殺していたのかも?


 それで味をしめて他を殺したのか、もしくは反省して愛を求める方向に突っ走るようになったのか。

 でも昔の呪詛っぽいのもまだ残っていたってことは、反省したとしても本気で恨むのを止めるほどでは無かったようだよね。


「退魔協会か当局側にヤバい呪師の処刑班みたいのがあるのはしょうがないにしても、こんな近くで知りたくは無かったね〜」

 碧が溜め息を吐きながら言った。


「だね」

 まあ、必要悪だってことで、あまり考えないようにしておこう。

 ……私が碧と白龍さまに会ってなかったら。

 業界にほぼ伝手がなく、便利な黒魔術師なんてそう言う処刑班入りを強制されてた可能性が高そうだ。


 来世も今世と同じぐらいな幸運に恵まれるよう、マジで頑張ってカルマの善行を積んどかなきゃ!



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― 新着の感想 ―
会った時に妙に能天気だったのは、呪いを返されまくって壊れてたからで 壊れる前は危ない連続殺人鬼だったのか
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