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日常のはざまで――掌編集――  作者: 猫野沙子


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 大雨が降った。ダメだと分かっているのに、近くの川を見に行った。


 いつもと違って水量がすさまじく、茶色い濁った水がうねりながら勢いよく流れていく。


 上流から大きな木が流れてきた。水の勢いでみるみるうちに近づいてくる。


 よくもこんな場所まで流れてきたものだと見ていたら、木が飛んだ。


 あっけにとられている私の頭上を、まるで雨のように川の水を滴らせながら通過すると、ものすごい水しぶきをあげて再び着水し、下流へと流れて行った。


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