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日常のはざまで――掌編集――  作者: 猫野沙子


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『お土産』『腹』

『お土産』


 会社で上司から渡されたお土産を、みんなに配ることにした。


 箱入りで小袋に入ったクッキーを1箱と、大袋に入った個装のおせんべい1袋。


 ひとりひとりの机の上にクッキーとおせんべいを1つずつ配って歩いた。


「あれ?余らない……」


 どちらも12個入りだった。


 うちの会社、11人しかいないのに。




『腹』


 猫が腹を見せて寝ていた。野生のかけらもない。


 あんまり幸せそうに寝ているから、腹を突いてやろうとそっと近づいた。


 人差し指をそっと近づけて、突こうとしたとき、猫の腹で何か動いた。


 ノミか?


 いや、うちはちゃんと予防の薬をつけている。そんなはずはない。


 猫はのん気にまだ寝ている。


 顔を近づけて目を凝らすと、原始人みたいなやつらが、目を狙って槍を突き出してきた。



読んでくださり、ありがとうございます。

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