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日常のはざまで――掌編集――  作者: 猫野沙子


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『プレゼント』『招き猫』

『プレゼント』


 誕生日プレゼントにもらった陶器製のレトロポップなラジオは、かわいいとは思ったものの、私の部屋には似合わない品だった。


 私は箱に入れたまま、棚の隅に置いた。


 プレゼントの存在を忘れた頃、突然、部屋に話し声や笑い声が響いた。


 あのプレゼントからだった。



『招き猫』


 カッカッカッと招き猫型の太陽光で手が動くインテリアが、今日も誰かを招いている。


 母親がこういうのが好きで、窓辺にいくつか似たような太陽光で動くヤツが並んでいるのだが、招き猫は手が顔に当たるらしく、動いている間ずっと「カッカッカッ」と鳴るのだ。


 いつものことなので、気に留めることもなかった。


 久しぶりにCDプレイヤーで音楽を聞いていたら、招き猫の音が音楽に合わせて鳴っていた。


読んでくださり、ありがとうございます。

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