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日常のはざまで――掌編集――  作者: 猫野沙子


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庭

 植物好きの友人の家に招待された。センス良く観葉植物ところどころに置いてある明るい室内でおしゃべりを楽しんだ。


 友人宅の庭はよく手入れがされていて、花がきれいに咲いている。

「いつもきれいにしているわね」

「ふふ。大変だけど、手をかけた分こたえてくれるからいいのよ」

確かにそうなのだけれど、うちの手入れが行き届いていない庭を思い出して、思わずため息をついた。

「うちの庭、もっと手入れしないとだめね」

「そうだ。お花の苗買いすぎちゃって。よかったらもらってくれない?」

 友人から花の苗をもらって帰った。


 せっかく花の苗をもらったからと庭の手入れをして、苗を植え付けた。もらった苗は順調に大きくなって、きれいな花を咲かせた。その後も、もらった花が植えてある付近だけは、手入れを怠らなかった。


 ある朝、庭に目をやると手入れをしていた花以外、全て枯れて朽ちていた。


読んでくださり、ありがとうございます。

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