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日常のはざまで――掌編集――  作者: 猫野沙子


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猫2

 夜、寝ていると猫がふみふみしてきたり、腹の上に乗ったりしてくる。それも毎晩だ。


 うんざりして、猫を飼っている友達に聞いた。


「猫を遠ざけるものってあるか?」

「うん?庭に来るのかい?猫の忌避剤売ってるぞ?」

「いや、部屋の中」

「しつけスプレーなんてのもあるけど……猫、きらいだったよね?」

「うん、大嫌いだ」

「なんで猫いるの?」

「どんなに戸締りしても入り込むんだよ。腹立たしい!探すと全然見つからないし!」

「えー……?それって……」


 友達がもごもごと何か言っていたが、俺はしつけスプレーを検索していて耳に入らなかった。


 しつけスプレーを自室のドアに振りかけて、俺は寝た。気が付くと、やはり猫がふとんをふみふみしている。息を殺してタイミングを見計らって起き上がったが、猫は姿を隠した後だった。


「しつけスプレー、効果なかったぞ」

 友達が悪いわけじゃなかったが、少々睡眠不足の俺は八つ当たりをしてしまった。

「これ、枕元に置いておくといいよ」

友達がなぜかお札をくれた。こういうのは信じていないのだが、八つ当たりした手前断れず、結局枕元に置いた。


 その夜から、猫が現れなくなって俺はぐっすり眠れるようになった。


読んでくださり、ありがとうございます。

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