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日常のはざまで――掌編集――  作者: 猫野沙子


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バスケットゴール

 うちの近所の小さな公園にはバスケットゴールが設置してある。


 ある日、若くもなければバスケの経験もないのに、わざわざバスケットボールを買って公園でシュートをしていた。


 もちろん、ほとんど入らない。普段運動もしないから息も切れるし、ドリブルだってうまくできない。


 夕方、くたくたになってその場に座り込んだ。薄闇が広がる中、ぼんやりバスケットゴールを見上げていると、バスケットゴールがぐにゃりと曲がって、バックボードが私の顔の目の前に来た。リングがまるで笑っているように弧を描いた。


 意味不明すぎて、頭が真っ白になった。気が付いたら夜中になっていて、バスケットゴールは澄まして元通りに立っていた。


読んでくださり、ありがとうございます。

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