表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常のはざまで――掌編集――  作者: 猫野沙子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
3/30

 ふと入った店の出入り口で、花の種を配っていた。”どんなお花が咲くのかはお楽しみ!”とポップな字体で刷った紙と形が違う種が3粒入った小袋を渡されて、なんとなく受け取った。


 家に帰って種をもらったことを思い出し、庭の空いている場所にとりあえず埋めて水をかけた。運が良ければ発芽するだろう。それきり、忘れてしまった。


 夏になって、雑草の勢いに負けそうになりながら草を抜いていると、見慣れない葉っぱがあった。しばらく考えて、

「あ、前にもらった種のやつ?」

と独り言をつぶやいた。雑草じゃなさそうだとよく私はこうやって残しておく。花が咲かなかったら雑草判定で抜くのだ。見慣れない形の葉っぱは1つだけ。他は発芽しなかったか枯れたのだろう。


 秋になって、それはつぼみを付けた。その頃にはどんな花が咲くか楽しみになっている自分が居た。


 つぼみがほころびかけてきた。花の色は赤の様だ。


「楽しみ」

と、そっと人差し指でつぼみを突いた瞬間、つぼみが牙を剥き、私の指が食べられた。


読んでくださり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ