98話 帰還後の日常!なのです!!③
「では、調理するところに行くの」
「はい♪」
ずいほうとアイオワを先頭に、みんなで調理エリアへ行く。
「何を作るのです?」
歩きながら、くろしおが尋ねる。
「今日は、卵をたくさん使った料理を作るの」
「オムライスとか? です」
「それだけじゃないの」
ずいほうが嬉しそうに笑う。
「今日は特別なお祝いだから、いつもよりいっぱい作るの」
「楽しみですっ!」
よなぐにが目を輝かせる。
調理エリアへ到着すると、ずいほうはさっそく調理台の前に立った。
「よし……始めるか」
「何から手伝えばいいですか?」
アイオワが隣に立つ。
「まずは卵を割ってほしいの」
「分かりました」
アイオワが卵を手に取り、ひとつずつ器へ入れていく。
「わぁ……きれいですね」
「うん。いい感じなの」
その隣では、くろしおが調理器具を並べていた。
「ボウル、菜箸、フライパン……全部ある、です」
「ありがとう、くろしお」
「どういたしまして、です」
よなぐには材料を運び、てんりゅうは調味料を確認する。
「塩はこれでいいわね」
「お醤油もありますよ」
「ありがとう、よなぐに」
そして、みきしおはというと――。
「……」
卵焼きを作っているずいほうの隣で、じっと見つめている。
「みきしお」
「はいなのです!」
「まだ食べちゃ駄目よ」
「分かってるのです!」
「……本当に?」
「本当なのです!」
その後ろでは、U-ハイドラが眠そうな顔で椅子に座っている。
「私は~……応援する~~」
「応援じゃなくて手伝って!」
てんりゅうがツッコむ。
「え~~」
U-ハイドラは机に突っ伏した。
「まったく……」
湊も苦笑する。
「まあ、U-ハイドラは疲れてるんだろ」
「やった~~」
「でも、食べるのは手伝ってもらうからね」
「うん~~」
ずいほうは、そんなみんなの様子を見ながら、卵を混ぜる。
「みんなでこうして料理するの、楽しいの」
「そうですね」
アイオワも微笑む。
「今回も無事に戻ってこられて、本当によかったです」
その言葉に、みんなが一度静かになる。
「……うん」
湊が頷く。
「だから今日は、みんなでお祝いしよう」
「はい!」
ずいほうが、ふわりと笑った。
「完成まで、もう少しなの」
調理エリアには、香ばしい匂いが広がっていった。
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