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ダイブ・ドールズ 〔ディープブルー・リロード〕  作者: れんP
第1章 第八幕 深海に眠るもの

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95話 帰還後の調査報告!なのです!!



「全員無事に帰ってきてくれてよかったよ」


「はい、司令官にお見せしたいものが」


数時間後。


司令官室にて。


「ふむ……」


司令官が資料と映像を確認しながら、集中している。


「なるほど、これはたしかに危険な存在だ」


「はい。今回の任務は調査任務でしたので、撤退を優先しました」


「あぁ、いい判断だ。それに、あのエネルギアと戦えば、今よりも消費が多く、損傷も大きかったはずだ」


司令官がそう言う。


「長門の主砲、か……。それにこいつは未発見のエネルギア……よく戻ってきたな」


司令官は、一緒に来ていた潜水娘(ダイブ・ドール)たちに向かって言う。


「はい! なのです」


「あぁ、あの主砲をまともに受けずに生還し、情報を持ち帰ったこと、称賛に値する」


「褒~め~ら~れ~た~~」


U-ハイドラが嬉しそうに声を上げる。


「よかったね、U-ハイドラ」


よなぐにが笑う。


「うん~~」


司令官は、そんな二人を見たあと、再び資料へ視線を戻した。


「それと、ずいほう」


「はいなの」


「あなたのドローンによる観察も非常に重要だったわ」


「えへへ……なの」


「巨大エネルギアの背中にある隙間を発見し、そこから主砲へエネルギーが流れていることまで確認できた。あの情報がなければ、撤退することも難しかったでしょう」


「ありがとうございます、なの」


司令官は続けて、アイオワを見る。


「そして、アイオワ」


「はい」


「あの隙間へ魚雷を命中させた判断も見事だった」


「ありがとうございます」


「あなたの魚雷攻撃によって、エネルギアの動きが一時的に止まった。おかげで全員が撤退できた」


アイオワは少し嬉しそうに微笑む。


「みんなを守ることができて、よかったです」


「それだけじゃないわ」


司令官は湊へ視線を向けた。


「湊」


「はい」


「君の判断も正しかった」


「……ありがとうございます」


「あのエネルギアは、今の私たちにとって未知の存在よ。それに、まともに戦い続けていれば、燃料も弾薬も消費する。何より、潜水娘たちが大きな損傷を受ける可能性が高かった」


司令官は資料を閉じる。


「だから、調査を終えた時点で撤退を選択したのは正しい判断だった」


湊は小さく頷いた。


今回の任務は、敵を倒すためのものではない。


必要な情報を持ち帰り、全員が無事に帰還する。


それが、今回の任務だった。


「今回の任務は、成功と判断します」


司令官の言葉に、みきしおたちの表情が明るくなる。


「やったのです!」


「よかったですね!」


「帰ってきたかいがあった~~」


「ふふっ」


「……でも」


司令官の声で、部屋が静かになる。


「まだ、分からないことは多い」


司令官が映像を表示する。


そこには、巨大なエネルギアの姿が映っていた。


「なぜ、あのエネルギアが沈没した教育施設の地下にいたのか」


次に、背中に取り付けられた巨大な主砲が映る。


「なぜ、戦艦長門の主砲を持っているのか」


最後に、背中の小さな隙間が拡大される。


「そして、この隙間の正体が何なのか」


「……まだ何も分かっていないんですね」


湊が呟く。


「ええ」


司令官は頷いた。


「今回分かったのは、あれが非常に危険な存在だということ。そして、あの隙間を攻撃すれば、一時的に動きを止められる可能性があるということだけ」


「なるほど……」


湊は映像を見つめる。


あれほど巨大なエネルギア。


それが、なぜあの場所にいたのか。


まだ謎は残っている。


「今後、追加の調査が必要になるでしょう」


「はい」


湊が頷く。


「その時は、今回のデータが役に立つはずです」


「その通りよ」


司令官は微笑んだ。


「今日はもう休みなさい。全員、よく頑張ったわ」


「はい! なのです!」


七人が元気よく返事をする。


こうして、沈没した教育施設の調査任務は終わった。


敵を撃破したわけではない。


それでも、全員が無事に帰還し、貴重な情報を持ち帰ることができた。


その意味で、この任務は確かな成功だった。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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