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ダイブ・ドールズ 〔ディープブルー・リロード〕  作者: れんP
第1章 第八幕 深海に眠るもの

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93話 驚異と戦闘!なのです!!⑥



巨大なエネルギアが動き始める。


(急げ! 完全に動き出す前に、ここを離れるぞ!)


「了解なのです!」


「分かったわ!」


「急ぐの~~!」


「はいっ!」


「了解です!」


「分かったの!」


「はい!」


みきしおたちは、一斉にその場から離れていく。


海底に広がっていた濁りの中を抜け、アーク・トリニティが待つ方向へ向かって進んでいく。


「もっと急ぐのです!」


「分かってるわ!」


みきしおとてんりゅうが先頭を進み、その後ろをよなぐにとくろしおが続く。


U-ハイドラとアイオワが後方を警戒しながら進み、ずいほうはドローンを後ろへ向けていた。


「……追ってきているの」


ずいほうの言葉に、湊が画面を見る。


(どのくらい離れている?)


「まだ距離はあるの。でも、こっちへ向かって動いているの」


(そうか……)


湊は少しだけ画面を見つめる。


巨大な身体。


その背中には、あの巨大な主砲。


そして、先ほどまで自分たちを追い詰めていた怪物が、今もこちらへ向かっている。


(全員、そのまま進め。振り返って攻撃する必要はない)


「攻撃しなくていいのです?」


(ああ。俺たちの任務は、あいつを倒すことじゃない)


(調査は十分できた。必要なデータも取れている)


(だから、今は全員で帰ることを優先する)


「……分かったのです」


みきしおは前を向く。


その表情には、少しだけ安心した様子が浮かんでいた。


「早く帰って、休みたいのです……」


「まだ帰ってないでしょう」


てんりゅうがすぐに返す。


「分かってるのです!」


「だったら、ちゃんと前を見て進みなさい」


「は、はいなのです!」


「疲れた~~……」


U-ハイドラが後ろから呟く。


「U-ハイドラも!」


「分かってる~~」


そんなやり取りをしながらも、全員の速度は落ちない。


しばらくして、ずいほうが再びドローンの映像を確認する。


「……少しずつ、離れているの」


(本当か?)


「ええ。私たちのほうが速いみたいなの」


(よし……)


湊はほっと息をつく。


まだ安心はできない。


けれど、少なくとも巨大なエネルギアとの距離は、少しずつ広がっていた。


「整備士さん」


ずいほうが声をかける。


「このままなら、帰れるの」


(ああ。このまま行けばな)


湊は前方の海中を見つめる。


そこには、まだ遠いながらもアーク・トリニティへ続く航路がある。


(みんな、もう少しだ。このまま進むぞ)


「了解なのです!」


「はい!」


「分かったわ!」


「了解~~!」


七人はそのまま、基地へ向かって進み続ける。


背後には、まだ巨大なエネルギア。


けれど、その距離は少しずつ、確実に離れていっていた。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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