81話 調査任務!なのです!!①
その日の昼頃、湊のスマート・バイザーに司令官室からメールが届いた。
『先日、沈没した学業施設で不可思議な反応が出た。第四ドックに、これを調べる任務を与える』
湊はそれを読み上げた。
「だ、そうだ。みんな、準備はいいか?」
みきしおがみんなに確認を取る。
「はい! 大丈夫なのです!」
みきしおが言うと、みんなも頷く。
「よし、じゃあ位置に着け。出撃だ!」
そう言うと、出撃・練習用巨大プールにみんなが入り、出撃最終準備が完了した。
「よし! みんな!」
「【非戦闘形態『フォールディング・モード』】から、
【通常・航行形態『シールド・モード』】に切り替え!」
「「「「「「「了解!」」」」」」」
みんなの声が、湊のスマート・バイザーから聞こえた。
そして、外の海へと続くガレージが開き、湊から外が見えた。
「よし、出撃!」
そう言い、潜水娘たちは足裏のプロペラを回し、出撃した。
先頭にみきしお、その後ろによなぐに。
その後ろにずいほうとくろしおが隣り合って進み、その後ろをU-ハイドラ、てんりゅう、最後尾にアイオワがいる陣形になって、目的地へ向かう。
しばらく泳ぎ、目的の学業施設が見えてきた。
「結構、形は残っているのね」
「お~~、た~し~か~に~~」
「みなさん、これより先は目的地、警戒しましょう」
「なのです」
「油断や慢心は……ダメ、なの」
(あぁ、ずいほうの言う通りだ。みんな、警戒を怠るな)
潜水娘たちのバイザーから湊の声が聞こえた。
「はいっ」
「です。いまのところは安全です」
(よし、そのまま、探索を続けてくれ)
その声と同時に、潜水娘たちは学業施設の方向へ、さらに海の深い場所へ潜っていく。
近付くにつれて、学業施設の姿がはっきりしてきた。
壁にはところどころ亀裂が入り、窓の多くは割れている。
海水に長い年月さらされたことで、外壁には藻が付着していた。
「……静かですねっ」
よなぐにが小さく呟く。
「人が使っていた場所なのに……もう沈んで、誰もいないの」
ずいほうが建物を見つめる。
ずいほうの言葉に、みきしおも静かに頷いた。
「昔は、ここにも人がたくさんいたのかな」
湊はスマート・バイザーに表示された地図を見る。
(外周を確認したあと、入口を探す。無理に中へ入る必要はない。まずは安全確認だ)
「了解!」
七人はそれぞれ散開しすぎないよう注意しながら、沈没した学業施設の外周をゆっくりと調べ始めた。
その時。
アイオワのソナーに、小さな異変が浮かんだ。
「……?」
アイオワは足を止める。
「整備士さん」
(どうした、アイオワ?)
「今……何か、反応がありませんでしたか?」
海底の静寂の中。
ほんの一瞬だけ、何かが光った。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




