74話 帰ってからのたのしみ!なのです!!①
みんなとの遠足を終えて船に乗り、帰ってきた。空はもう暗くなり、月が見える。
私たちは第四ドックに戻ってきた。
「帰ってきたのです~~!」
みきしおがそう言いながら叫ぶ。
「はしゃぎすぎよ。まぁ、気持ちはわからなくもないわ」
てんりゅうも、心なしか故郷に帰ってきたような安心感を感じていた。
いつも見ている場所。
いつも整備をしてもらっている場所。
それだけなのに、今日はどこか懐かしく感じる。
「やっぱり、ここに帰ってくると安心するわね」
「そうですね。私も、少し落ち着きます」
アイオワも穏やかに笑った。
「私たちの場所ですからっ」
よなぐにがそう言う。
「そうだね」
湊も頷く。
「遠足は楽しかったけど、やっぱり帰ってくる場所があるっていうのはいいものだね」
「そうです!」
くろしおが元気よく答える。
「またみんなで行きたいです!」
「今度はもっとゆっくり見て回りたいですね」
「私もそう思います」
よなぐにも頷く。
「私は~、また市場に行きたいな~~」
「U-ハイドラは干し魚ばっかりだったじゃない」
「だって~~、おいしかったもん~~」
てんりゅうが呆れたように笑う。
「でも、今日はたくさん歩いたの」
「そうだね」
湊がみんなの荷物を見る。
「それじゃあ、買ってきたものは一度まとめておこう」
「はいなのです!」
「そうですね」
「わかった~~」
みんながそれぞれ荷物を持ちながら、第四ドックの奥へ向かっていく。
やがて、休憩スペースへ到着した。
「ふぅ……」
よなぐにが小さく息を吐く。
「疲れましたけど……楽しかったです」
「私もです」
アイオワも頷く。
「都市という場所を、皆さんと一緒に歩けたことは、とても良い思い出になりました」
ずいほうは静かに笑う。
「……私も、楽しかったの」
「それならよかった」
湊が微笑む。
今日一日の出来事が、頭の中に浮かんでくる。
市場で見たもの。
買い物をしたこと。
緑地区で見た植物。
そして、旧市街区。
それぞれの胸に、今日の思い出が残っていた。
「さて……」
湊はみんなの荷物を見渡した。
「次は、買ってきたものを見せてもらおうか」
「待ってましたなのです!」
みきしおが嬉しそうに声を上げる。
第四ドックには、再び賑やかな声が響き始めた。
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