67話 みんなと遠足!なのです!!⑤
湊は潜水娘たちの私服の買い物の荷物を持ち、潜水娘たちと次の場所へ向かった。
「ここは雑貨や工具なんかが売ってるな」
そう言ったところで、
「……」
アイオワが心配そうに見ている。
「ん? どうした、アイオワ」
「いえ、本当によかったのでしょうか、持ってもらって……」
アイオワはそのことが心配なようだ。
「あぁ、そんなことか。別にいいんだよ、このくらい」
「そうですか……」
「よかったら持つの」
ずいほうがそう言う。
「ありがとう、ずいほう。でも、君たちには楽しんでほしいからね……。これらと、これから買うものは全部持つよ」
「全部持つの!? さすがにそれは……」
てんりゅうがそう心配そうに言う。
「あはは……心配しないで、てんりゅう。これも保護者の仕事さ」
「お~~、でも~整備士さん、のんびりできないよ~?」
U-ハイドラまでもが心配そうに言う。
「私は大丈夫。そこまで重くないしね。ささ、行くよ」
「心配ですが、整備士さんを信じますです」
くろしおがまっすぐな目で言う。
「はいっ!」
よなぐにもそう言う。
「なのです! では、ここで買うものは私たちが持ちましょう!」
「え、でも……」
「大丈夫なのです。私たちは潜水娘です。このくらいは負担になりません♪」
「そうか、わかった。行っておいで」
「はい、なのです!」
みきしおは嬉しそうに店の中へ入っていった。
「私も見てきますっ」
「私もです」
「では、私も行きましょう」
アイオワとよなぐにとくろしおも続いて店の中へ入っていく。
「私も~、なにか見てこよ~~」
「ちょっと、U-ハイドラ。あんた、ちゃんと自分で選ぶのよ」
「ん~~、分かった~~」
てんりゅうもU-ハイドラの後を追っていく。
「じゃあ、私も見てくるの」
ずいほうもゆっくりと店へ入っていった。
「……さて、私は荷物番かな」
湊は両手に持った袋を見ながら、小さく笑う。
店の中では、潜水娘たちがそれぞれ気になるものを見つけていた。
「みきしお、これ可愛いですよ」
「ほんとです! こっちも可愛いのです!」
「これ、便利そうです」
よなぐには小さな道具を手に取って眺めている。
「これは、整備に使えそうです!」
「くろしお、また工具?」
てんりゅうが呆れたように言う。
「はい! 工具は大切です!」
「まぁ、あんたらしいけど……」
その横では、U-ハイドラが棚に並んだ小物を眺めていた。
「これ~~、なんだろ~~?」
「それは小物入れじゃない?」
「小物入れ~~?」
「そう。何か入れるためのものね」
「へ~~。じゃあ、これにする~~」
「そんな理由で決めるの?」
てんりゅうが苦笑する。
しばらくして、みんながそれぞれ選んだものを持って戻ってきた。
「整備士さん、これを買いたいのです!」
「あぁ、いいよ」
「私も、これが欲しいです」
「もちろん」
「これ、整備に使うです!」
「くろしおは本当に工具が好きだな」
「はいっ!」
「みんな、ちゃんと選べたみたいだね」
湊がそう言うと、潜水娘たちは嬉しそうに頷いた。
「次はどこに行くのです?」
みきしおが尋ねる。
「そうだね……まだ商業区には店がたくさんあるけど、そろそろ最後の買い物にしようか」
「わかったのです♪」
みきしおの声が、店の中に響いた。
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