61話「新しい仲間との日常!なのです!!①」
深海遺跡の調査任務から帰還した翌日。
第四ドックには、いつもと変わらない穏やかな時間が流れていた。
「ふぁ~……今日は任務ないのです?」
みきしおが大きく伸びをする。
「昨日帰ってきたばかりなんだから、休めばいいでしょ」
てんりゅうが呆れたように言う。
「でも暇なのです!」
「まったく……」
そう言いながらも、てんりゅうの表情はどこか楽しそうだった。
少し離れた場所では、U-ハイドラがのんびりと椅子に座っている。
「今日は~静か~」
「そうなのです!」
くろしおが元気よく頷く。
「でも、静かだとちょっと物足りないです」
「それはどういう意味?」
てんりゅうが振り返る。
「何か壊れるものでも探してるの?」
「そ、そんなことないです!」
くろしおが慌てて手を振る。
その様子を見ながら、ずいほうは小さく笑っていた。
そして、その隣にはアイオワがいる。
第四ドックに配属されてから、まだそれほど時間は経っていない。
「アイオワさん、どうしたのです?」
「え?」
みきしおが顔を覗き込む。
「さっきから静かだから、疲れてるのかなって思ったのです」
「いえ、大丈夫です」
アイオワは首を横に振る。
「ただ……皆さんは、いつもこうして過ごしているのですね」
「そうなのです!」
みきしおが嬉しそうに答える。
「そうだよ! 任務がない日は、だいたいこんな感じ!」
よなぐにもそう言う。
「なるほど」
アイオワは第四ドックを見渡した。
整備員たちが作業をしている。
海から吹いてくる風。
聞こえてくる潜水娘たちの声。
静かだけれど、どこか温かい場所だった。
「……良い場所ですね」
アイオワが小さく呟く。
「でしょ?」
みきしおが笑う。
「ここは私たちの帰ってくる場所なのです!」
「……帰ってくる場所」
アイオワは、その言葉を繰り返した。
その時、第四ドックの奥から湊が歩いてくる。
「みんな、今日は暇そうだね」
「暇なのです!」
みきしおが即答する。
「だったら少しだけ整備の手伝いをしてくれ」
「えっ」
みきしおの表情が固まった。
「……やっぱり暇じゃないのです!」
「……あのね」
てんりゅうが呆れた顔をする。
「自分から暇って言ったでしょう」
「そうだけど、整備は別なのです!」
第四ドックに笑い声が響く。
その様子を見ていたアイオワも、思わず微笑んだ。
まだ少しだけ、新しい場所。
それでも――。
アイオワは、この場所が少し好きになり始めていた。
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