6話 初任務なのです!!①
あれから翌日――。
「みきしお、てんりゅう、U-ハイドラ、任務が届いたぞ。初任務だ」
湊はスマート・バイザーのホログラムを確認しながら言う。
「初任務!」
「初任務、やってやるわ!」
「お~! 頑張る~!」
「あぁ、基地のすぐ近くの旧パイプラインにある残存資源の回収だ。そこには軽油とハイドロ・コアの反応があったらしい」
「お~、楽そうだね~」
U-ハイドラはのんびりしている。
「ダメですよ! 油断は危ないです!」
「えぇ、みきしおの言う通りよ。警戒は怠らないように!」
「ははっ、そうだね。皆、たのんだよ!」
「「「はい! 整備士さん!!」」」
綺麗に声が揃う。そして、三人の潜水娘たちは出撃・練習用巨大プールに入った。
(【非戦闘形態『フォールディング・モード』】から【通常・航行形態『シールド・モード』】に移行! 出撃ハッチ展開! 出撃準備!!)
潜水娘たちのバイザーから、整備士・湊の声が響く。
「はい!」
「了解よ!」
「任せて~」
(武運を祈る、出撃!)
靴底のプロペラが回転し、潜水娘たちは向かった。
(聞こえるか?)
「もちろんなのです」
「バッチリよ」
「聞こえてるよ~」
(よし、目的地の座標はいま送った。そこに向かってくれ)
「はい♪」
「えぇ、」
「んっ」
潜水娘移動中……。
「海底って、思ったより暗いのね」
「そうなのです。これはレーダーがないと探せないわけなのですね」
「そ~だね~」
さらに進んでいく。
「目標到着、聞こえますなのです?」
(あぁ、聞こえている。そして、視界リンク完了! みきしお! おまえのソナーで辺りを探りながらてんりゅうと情報をリンクし、適切なルートを計算。それと同時に、【魚雷発射形態『アタック・モード』】に切り替え! そして、ルート計算終了次第U-ハイドラに渡して)
潜水娘たちの艤装が動き、いつでも撃てるようになった。
(U-ハイドラはもらったルートをもとに回収し、みきしおはソナーで周りを警戒、てんりゅうはルートが出来上がり次第、U-ハイドラを警護しながら周りを警戒!)
「「「はい!」」」
「なるほど、いろいろ浮いていて、大きな潜水艦じゃ、傷だらけになるわね」
みきしおはソナーを使い、周りを探りながら警戒し、てんりゅうはルート計算している。
「バッチリできたわ! U-ハイドラ! 受け取って!!」
「了~解~、え~っと~このルートだね~、行くよ~」
三人は進みだす。すると目の前に、パイプラインと思われるものと軽油と思われる液体があった。
「あ、ここだね~、え~っと、どうやって回収を」
「腰の辺りにチューブがあるでしょ? それを使えば軽油だけ取れるわ」
てんりゅうはU-ハイドラに教える。
「あ、これか、おいしょっと」
チューブを使い、軽油を回収した。回収した軽油は背中のタンクに貯蔵された。
「回収完了だよ~」
(よし、念のため周りになにかないか探ってくれ)
「あ、ハイドロ・コアの反応があります!」
「ほんと? 行っちゃう?」
「ハイドロ・コアの反応もあったらしいって言っていたから、それじゃない?」
「行こー」
潜水娘移動中……。
「あ! あれです!」
水色に光るエネルギー資源「ハイドロ・コア」が見えてきた。
「これを回収すれば任務完了ね」
てんりゅうが手を伸ばした瞬間、みきしおのソナーが警戒音を出す。
「下がってください!」
「え?」
「ギャルララララララ!!」
「エネルギア!」
(あぁ、こちらからも確認した、こいつが未知の深海生物、エネルギア!)
【エネルギア】別名『未知の深海生物』。ハイドロ・コアを取り込んだ生物が変化した化け物。元になった生物によって危険度が変わる。
「こいつは、『中級』のチョウチンアンコウ型のエネルギアです!」
「ちょっと! 周りからもなにか来てる!」
カサカサカサと足音のようなものが聞こえる。
「ん~、データにあるよ、『低級』グソク型エネルギアだね……しかもたくさんいる気配~」
(おまえたち! 初戦闘だ! 油断するな!!)
「はい!」
「もちろん、誰に言ってるの?」
「ん、頑張る~」
「ギャルララララ……!」
海底で様々な音が響き、戦いの幕が開く!
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




