53話 深海遺跡の調査!なのです!!③
「中級」ダイオウイカ型エネルギアは、長い触腕を振り回しながら七人へ襲いかかってくる。
「みきしお、避けるです!」
「分かってるのです!」
みきしおが横へ泳いで触腕をかわす。
その隙に、てんりゅうが反対側から攻撃を仕掛ける。
「今よ!」
攻撃を受けたダイオウイカ型が大きく身をよじる。
「効いてるのです!」
(そのまま押し切れ! ずいほうはドローンで動きを止められるか?)
「やってみるの!」
ずいほうの水中ドローンが一斉に飛び出し、ダイオウイカ型の周囲を取り囲む。
「今なの!」
ドローンから攻撃が放たれ、触腕の動きを鈍らせる。
「今だ!」
アイオワが一気に距離を詰める。
「ここで決めます! フォイヤ!!」
アイオワの攻撃がダイオウイカ型へ直撃する。
「グォォォォォ……!」
深海に巨大な咆哮が響く。
それでもダイオウイカ型は倒れず、最後の力を振り絞るように触腕を振り上げた。
「まだ動くの!?」
よなぐにが驚く。
「くろしお、下がるのです!」
「分かりました!」
くろしおが遺跡から離れる。
みきしおとてんりゅうが同時に前へ出た。
「これで終わりなのです!」
「一気にいくわ!」
二人の攻撃が同時にダイオウイカ型へ命中する。
さらに、ずいほうの水中ドローンが一斉に攻撃を加えた。
ダイオウイカ型の動きが止まる。
そして、その巨体がゆっくりと海底へ沈んでいった。
「……倒したの~?」
U-ハイドラが恐る恐る近づく。
「反応、消えました」
アイオワが確認する。
(よし、全員無事だな)
「はい! なのです!」
みきしおが元気よく返事をする。
すると、倒れたダイオウイカ型の身体から、強い光が漏れ始めた。
「これは……」
てんりゅうが目を細める。
光の中から、一つの結晶が現れた。
「ハイドロ・コアなのです!」
ずいほうが近づく。
それは、これまで確認されてきたものよりも大きく、青白い光を放っていた。
(回収できそうか?)
「了解~」
U-ハイドラが慎重に近づき、回収用の装備を取り出す。
「壊さないように~、ゆっくり~……」
ハイドロ・コアを専用の容器へ収める。
「回収~完了~!」
(よし。今回の目的の一つは達成だ)
みきしおたちは、深海遺跡へ視線を向ける。
「まだ、調査は終わってないのです!」
「そうね」
てんりゅうが頷く。
七人は再び、海底に沈む巨大な遺跡へ向き直った。
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