52話 深海遺跡の調査!なのです!!②
任務が決まった翌日、第四ドックにて、みきしおたちは出撃した。深海へ向かって泳いでいく。
その様子を、第四ドックに残った湊がスマート・バイザーで確認していた。
(全員、通信状態はどうだ)
「みきしお、問題ないのです!」
「てんりゅう! 問題ないわ!」
「私も~問題ないよ~」
「くろしおも大丈夫です!」
「私も大丈夫なの」
「よなぐにも問題ありません!」
「私も問題ありません」
(よし、そのまま予定地点まで進んでくれ)
しばらくして、七人の前に巨大な影が現れた。
「……あれが遺跡なのです?」
みきしおが目を見開く。
海底には巨大な建造物が沈んでいた。長い年月によって海水に侵食されているものの、人工物であることは明らかだった。
「すごく大きいですね……」
よなぐにが周囲を見渡す。
「古い施設みたいね」
てんりゅうも壁面を確認する。
ずいほうは、少し離れた場所から遺跡を見つめていた。
「……」
「ずいほうさん?」
「……なんでもないの」
ずいほうは小さく首を振った。
(ずいほう、何か気付いたことがあれば報告してくれ)
「分かったの」
ずいほうの艤装が展開する。
「水中ドローン、発進なの」
小型の水中ドローンが次々と遺跡の周囲へ向かっていく。
「すごい数です!」
くろしおが目を輝かせる。
「さすがずいほうさんです」
アイオワはドローンの映像を確認しながら、遺跡の周囲を索敵する。
「北側に空洞があります」
(入口かもしれないな。全員で確認してくれ)
七人は遺跡の北側へ向かった。
すると、巨大な扉が海底に埋もれているのが見つかった。
「これは開くです?」
くろしおが扉を調べ始める。
「構造を確認する、です……」
その時だった。
アイオワが突然、顔を上げた。
「待ってください」
「どうしたの?」
「下です」
次の瞬間、海底の砂が大きく舞い上がった。
「な、なんなの!?」
長い触腕が砂の中から飛び出す。
巨大な身体。
鋭い嘴。
そして、深海でもはっきり見える大きな目。
「エネルギアです!」
アイオワが叫んだ。
「ダイオウイカ型……!」
(全員、戦闘配置! 【魚雷発射形態『アタック・モード』】に切り替え! そして、遺跡を壊すな)
深海から姿を現したのは、「中級」ダイオウイカ型エネルギア!
八本の触腕を激しく動かしながら、七人へ襲いかかってくる。
「来るのです!」
みきしおが前へ出る。
「てんりゅうさん、右なのです!」
「分かったわ!」
てんりゅうが側面へ回り込み、みきしおが触腕を引き付ける。
その間に、ずいほうの水中ドローンが一斉に散開する。
「みんな、お願いなの」
くろしおは遺跡の扉から離れない。
「私はここを調べ続けるのです!」
よなぐにはくろしおの前へ出る。
「分かりました! 私が守ります!」
U-ハイドラも二人の後ろにつく。
「こちらは任せて~」
アイオワは遠くから敵を見据え、静かに兵装を展開した。
「援護します」
遺跡の調査は、思わぬ戦闘へと変わっていった。
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