44話 ずいほうの過去!なのです!!②
整備士の湊は、ずいほうに話があると言われ、整備士の部屋で話すことにした。
そして、ずいほうの過去を知った。
「……だから、知ってほしいの。たくさんの魂が大切なもののため戦ったことを」
ずいほうは、真剣な目をしている。
私も、それに答えることにした。
「昔の人間の戦争、それが始まるまえ、瑞鳳は高速給油艦から後に空母に改造するとして作られたの。
そして、戦いが始まったの。もちろん私も、空母として戦ったの……。」
「そして、戦いが深刻化した頃、あいつらが来たの。深海より現れる未知の深海生物『エネルギア』が……。
人間たちはもう、人間同士で戦ってる暇がなくなり、休戦して共に戦うことにしたの…………
でも……叶わなかったの。たくさん死んだの。たくさん沈んだの……私の目の前でも……。」
「そんなとき、日本、ドイツ、アメリカは力を合わせて私たち、潜水娘を作ったの……。
瑞鳳は生き残ったの。その時、瑞鳳の部品を潜水娘に使おうと提案されて、私が生まれたの」
「そうだったのか」
ずいほうは泣きそうな顔をしている。
それだけ、仲間が消えたのだろう……。
「昔はたくさん、仲間がいたの。でも……みんな、目の前で、沈んで……っ…………」
私は、ずいほうをそっと抱き締める。
「大丈夫だ。仲間たちは、まだ死んでいないよ」
「え?」
「君が覚えているから、君の記憶と心の中で生きている。それに今は、みきしおたちがいる」
「そう、なの。でも……」
その時、バンッと扉が開かれた。
「そうなのです!」
「みきしお? みんなも……」
「そうよ。ずっと、一人なんて思わないで。私たちがいるわ」
「そ~だよ~。頼ってね~」
「はい、です。いつでも、待ってますです!」
「はいっ! 私はまだ浅いですが……力になれます!」
「……はい、ありがとうなの。整備士さんの言う通りなの。みんながいるし、心の中で生きてるの」
「あぁ、いつでも、頼れ。いいな?」
「はい! なの!」
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