35話 よなぐにの初任務!なのです!!③
貨物船団は、何事もなく海上を進んでいた。
海面は穏やか。空には雲も少なく、まるで何も起こらない日のようだった。
しかし――。
「……」
海中。
よなぐには、静かに周囲を警戒していた。
「……変です」
小さな呟き。
その声に、湊が反応する。
(どうした?)
「いえ……ソナーにとても長い物体の反応が……これは」
長い物体の反応?
(ずいほう、念のためドローンで索敵してくれ)
「はい、なの」
ずいほうは水中ドローンを発艦させた。
水中ドローンは音を立てずに進んでいく。
「……どの辺り……っ!?」
(どうした!)
「分からないの……何者かにドローンが破壊されたの」
「なに?」
「破壊されたのです!?」
みきしおが驚く。
「……みんな、警戒を強めなさい!」
てんりゅうが指示を飛ばす。
(あぁ、てんりゅうの言う通りだ。ずいほう、水中ドローンを通して何か見ていないか?)
「待ってなの……」
ずいほうは集中する。
「……何か映っているの……今、送るの」
(あぁ……)
ずいほうから送られた映像には、細長い何かと、牙と思われるものが光っていた。
(こいつは……)
湊はその情報をもとに、資料を漁る。
「こいつは!?」
(聞こえるか? 正体が分かったぞ)
「お~~」
「なに、です?」
(高級リュウグウ型エネルギアだ!)
「こ、こちらに向かっています!」
(全員!【通常・航行形態『シールド・モード』】から【魚雷発射形態『アタック・モード』】に切り替え! 戦闘の準備をしろ! そして、できるだけそいつを船に近づけさせるな! いいな?)
「「「「「「はい!」」」」」」
「来ます!」
よなぐにが言う。
すると、暗闇の向こうからそれは現れた。
細長い身体。
強靭そうな牙。
怪しく光り輝く瞳。
それは、高級リュウグウ型エネルギアだった。
「キュルルルルルルルル!!!」
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