30話 挨拶と演習!なのです!!⑥
湊とずいほうは自由スペースに来ていた。夕日の照らす広場で、二人は座る。
「あの……ありがとうなの」
ずいほうは、なぜか礼を言った。
「?……どうした? 急に」
「この艤装をほとんど交換せずに残してくれたことなの……。私を構築する部品のほとんどは『瑞鳳』のものなの……」
「それって?」
「瑞鳳……日本帝国海軍の航空母艦……なの」
日本帝国海軍……聞いたことがある。自衛隊が生まれる前の部隊だと。
「その瑞鳳の部品から、ずいほうが生まれたの?」
「そうなの……それに艦船には魂と記憶が宿るの。だから、私は瑞鳳の記憶と魂が宿るの……。だから、残してくれて、ありがとう……なの……」
「そうか……よし、そろそろ戻るか」
「はい、なの」
二人は第四ドックに戻った。
「お帰り~~」
U-ハイドラが出迎える。
「うん、ただいま。三人は?」
「みきしおたちなら~、待ちきれずに~、あっちで~寝てるの~~」
U-ハイドラがのんびり言う。
「そうか、待たせ過ぎたな」
「ずいほうそうみたいなの……」
「今日はみんなと寝るか。毛布があれば冷えないだろう」
「お~、寝る~」
「……確かに少し、眠い……スリープモードに入りそう、なの」
「あぁ、少し狭いが、そうしよう」
こうして一日が終わった。次の朝が待っている。
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次回もお楽しみに




