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ダイブ・ドールズ ~ディープブルー・リロード~  作者: れんP
第3章 過去を知るもの

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24/26

24話 過去と未来!なのです!!④


整備士『湊』は潜水娘『ずいほう』を連れて、改装やちょっとした故障なら直してくれる施設へと来ていた。


「ここ、久しぶり、……なの」


「そうなの?」


「うん……そうなの。昔はよくここに来て点検してたの」


ずいほうは懐かしむような目をしている。思い出がよみがえるようだった。


「さ、行こう」


「はい、なの」


改装施設。


巨大な整備施設の中央に、ずいほうは静かに立っていた。


以前までの姿とは違う。錆びついた装甲は取り外され、長い眠りによって傷んだ部分は交換されている。


しかし、湊はすべてを新しいものに変えるつもりはなかった。


「……この部分は残して」


湊が指したのは、古い艤装の一部だった。


「これは?」


作業員が尋ねる。


「ずいほうが、ずいほうである証拠だから」


湊は答えた。


最新の部品に交換すれば、性能だけならもっと上げられる。


でも、それでは違う。


長い時間眠り続けた彼女が持っていたものまで消してしまう。


「過去があるから、今があるんだ」


湊はそう言って、改装作業を開始する。


古い動力系統を最新型へ。


水中ドローン制御システムを新設。


失われていた格納スペースを復元。


そして――。


ずいほうの背部に、新たな水中機運用設備が組み込まれていく。


「……すごいの」


ずいほうは、自分の新しくなった艤装を見つめていた。


「昔の私じゃないみたいなの」


「いや」


湊は首を振る。


「昔の君も、今の君も、どっちも君だよ」


その言葉に、ずいほうは少しだけ目を細めた。


やがて、最後の調整が終わる。


「水中ドローン制御システム、正常」


「推進機関、問題なし」


「艤装展開、確認」


機械音が響く。


ずいほうの艤装がゆっくりと展開する。


かつては動くことすらできなかった装備。


それが今、未来の技術を得て再び力を取り戻した。


「これで……また戦えるの」


「違う」


湊は微笑む。


「これからは、守るために戦うんだ」


ずいほうは静かに頷いた。


「……ありがとうなの」


長い眠りについていた少女は、もう過去の残骸ではない。


未来へ進む、新しい艦になったのだった。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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