表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダイブ・ドールズ ~ディープブルー・リロード~  作者: れんP
第3章 過去を知るもの

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
22/24

22話 過去と未来!なのです!!②



整備士『湊』は、地下の格納庫に資料があると聞き、向かった。そこで、不思議な潜水娘(ダイブ・ドール)と出会う。


静かな地下格納庫。


長い眠りから目を覚ました少女は、不思議そうに周囲を見渡していた。


「……ここは」


小さく呟いたその声が、静まり返った格納庫に響く。


湊は少し距離を置きながら口を開いた。


「大丈夫か?」


少女はゆっくりと視線を向ける。


その瞳には警戒よりも、戸惑いが浮かんでいた。


「あなたは……整備士、なの?」


「うん、私は湊。ここの第四ドックの整備士だよ」


「整備士……」


少女はその言葉を繰り返すように呟く。


そして、自分の胸へそっと手を当てた。


「私は……ずいほうなの」


その名前を聞き、湊は頷いた。


「資料にはそう書いてあった」


ずいほうは静かに目を閉じる。


「……みんなは?」


「みんな?」


「一緒に戦っていた子たちなの」


湊は言葉に詰まる。


司令官から聞いた資料では、ずいほうは何年も前に機能を停止し、そのまま地下格納庫で保管されていた。


彼女が知る仲間たちは、もうここにはいない。


「……ごめん。俺は知らない」


その一言に、ずいほうは少しだけ俯いた。


「そう……なの」


沈黙が流れる。


しかし、その空気を変えるように湊は笑った。


「でも、今は新しい仲間がいる」


「新しい……仲間?」


「うん。みきしお、てんりゅう、U-ハイドラ、くろしお。みんな良い子たちだ」


ずいほうは小さく首を傾げる。


「……知らない名前なの」


「当然だよ。君が眠っている間に生まれた潜水娘たちだから」


「眠って……いた?」


ずいほうは、自分の手を見つめる。


その指先は少し震えていた。


何年もの時が流れた。


知っていた景色も、知っていた人も、知っていた艦も、もう残っていない。


それでも――。


「……会ってみたいの」


その一言に、湊は優しく笑った。


「ああ。きっとみんなも、君に会いたがるよ」


地下格納庫の静けさは変わらない。


しかし、長い眠りについていた少女の時間だけは、再びゆっくりと動き始めていた。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ