19話 工作潜水艦と任務!なのです!!③
潜水娘たちはグソク型の追跡を逃れ、目的の場所へ向かう。
(よし、内部に来たな。なにか反応はないか? なければ撤退だ)
湊は指示した。
「そうですね~、……」
「…………反応~~ありそぉ~?」
しばらく沈黙が続く。
「いえ、特にないのです」
(そうか、ならば敵に見つからないように帰還だ)
「「「「はい!」」」」
潜水娘移動中……。
海上基地へと戻った四人の潜水娘たちを、夕暮れの海が静かに迎えていた。任務を終えたみきしお、てんりゅう、U-ハイドラ、そしてくろしおは、ゆっくりと基地の入渠区画へ向かう。
「帰還しました!」
みきしおが元気よく報告する。
湊は端末を確認しながら、四人の状態を一人ずつ確認していった。
「損傷確認……みきしお、問題なし。てんりゅうも大丈夫。U-ハイドラも……」
最後に、くろしおを見る。
「くろしお、工作装備の状態は?」
「問題ないです! 扉の復旧任務も、ちゃんと成功したです!」
そう言って、くろしおは嬉しそうに笑った。
湊は少しだけ表情を緩める。
「初任務であれだけの作業をやりきったんだ。よく頑張ったな」
「えへへ……工作潜水艦ですから!」
くろしおは胸を張った。
その後、湊は司令官への任務報告へ向かった。
「海底施設の入口復旧、完了。内部区画への進入経路も確保しました」
湊が報告すると、司令官は静かにうなずく。
「よくやった。特に今回は、戦闘ではなく工作任務だった。くろしおの能力を十分に活かせたな」
「はい」
湊は返事をする。
「今日は休め。潜水娘も整備士も、戦える状態を維持することが最も重要だ。それと、明日は演習を行うから休息は必要だ」
「はい」
そして、次の海へ向けた準備が始まる。
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