154話 任務!なのです!!④
海底。
旧観測施設。
「……ここが、旧観測施設……」
潜龍は目の前にある施設を見つめていた。
海底に建てられた古い施設は、長い年月が経過しているためか、外壁の一部が傷ついていた。
「思っていたよりも古そうですね……」
よなぐにが周囲を見回す。
「そうね。外壁もところどころ傷んでいるみたい」
ヴェイルは施設の周囲を確認した。
「まずは、外側から調べてみましょう!」
くろしおが元気よく言った。
「内部に入る前に、出入口や外壁の状態を確認しておきたいです!」
「そうですね! 何かあったら危ないですからね!」
よなぐにが頷く。
4人は施設の周囲をゆっくりと移動しながら、外壁や出入口を確認していった。
「……こちらの出入口は、完全には塞がっていないようです……」
潜龍が施設の側面を指差す。
「本当ですね! これなら内部に入れそうです!」
くろしおは出入口に近づき、状態を確認した。
「ただ、扉の一部が壊れているみたいです。無理に動かすと、さらに壊れるかもしれません」
「中に入ることはできそう?」
ヴェイルが尋ねる。
「はい! 少し確認しますね!」
くろしおは慎重に扉の状態を調べた。
しばらくして、彼女は顔を上げた。
「大丈夫です! このままなら、扉を大きく動かさなくても入れそうです!」
「それなら、内部を調査しましょう!」
よなぐにが元気よく答える。
「……待ってください……」
そのとき、潜龍が静かに声をかけた。
「……施設の中から、かすかな音が聞こえます……」
「音?」
ヴェイルが潜龍を見る。
「……はい。機械が動いているような音です……。ただ、かなり小さいので、はっきりとはわかりません……」
「えっ!? まだ機械が動いているんですか?」
よなぐにが驚いた。
「可能性はありますね。古い施設でも、電源が残っているのかもしれません」
くろしおは興味深そうに出入口を見つめた。
「中を調べれば、何かわかるかもしれませんね!」
「そうね♪ でも、念のため慎重に進みましょう」
ヴェイルが微笑む。
4人は装備を確認し、施設の内部へと足を踏み入れた。
内部には、長い通路が続いていた。
壁には古い照明が取り付けられ、床には細かな砂が積もっている。
「わあ……。ずいぶん長い間、使われていなかったみたいですね……」
よなぐにが呟く。
「設備の状態を確認したいところですが、まずは安全を確保しましょう!」
くろしおが周囲を見回す。
「……音は、奥から聞こえます……」
潜龍は通路の先へと視線を向けた。
その先には、閉じられた扉があった。
扉の向こうから、かすかな機械音が響いている。
「……あの部屋に、何かあるのでしょうか……」
潜龍が小さく呟く。
「よし! まずは扉の状態を確認しましょう!」
くろしおが前に出る。
こうして4人は、機械音の正体を確かめるため、施設の奥へと進んでいくのだった。




