149話 皆で探検!なのです!!⑨
潜水娘たちは、ガーデニングエリアに向けて屋上へ向かっていた。
「……屋上って、どんなところなのかな……」
潜龍が階段を上りながら尋ねる。
「いろんなものがありますよ」
あずさが答える。
「ガーデニングエリアのほかにも、休憩できる場所や、景色を見られる場所もあります」
「景色~~?」
U-ハイドラが反応する。
「海が見えるの?」
「はい。アーク・トリニティは海の上を移動していますから、屋上からは海を広く見渡せますよ」
「それは楽しみですね♪」
ヴェイルが笑う。
「でも、今日はガーデニングエリアが目的ですからね」
「わかってる~~」
U-ハイドラが返事をする。
「……本当にわかってるのかしら?」
てんりゅうが苦笑する。
「果物があるか探してない?」
「探してないよ~~」
「絶対探してるのです」
みきしおが言う。
「そんなことないもん~~」
「ふふっ」
サクラが笑う。
「でも、果物があるかどうかを見るくらいならいいんじゃない?」
「やった~~」
「まだ許可……してない……」
ローズがすぐに突っ込む。
「厳しい~~」
「はいはい」
そんなやり取りをしながら、階段を上っていく。
「もう少しですよ」
ももが前を歩きながら言う。
「屋上に出れば、すぐそこです」
「楽しみッス!」
さかきも嬉しそうに振り返る。
「まつ型は、ここに来ることが多いんですか?」
よなぐにが尋ねる。
「はい。仕事の合間に、ここで花を見たり、休憩したりします」
ももが答える。
「屋上なら、海も見られるから気分転換にもなるッス!」
「なるほど、です」
くろしおが頷く。
「潜水娘も、たまには外の景色を見るのが大切ですしね♪」
アイオワが言う。
「そうですね」
あずさが笑う。
「私たちは海の中にいることが多いですから、こういう場所は貴重なんです」
やがて、階段の先に扉が見えてきた。
「ここを開ければ、屋上ですよ」
ももが扉の前で立ち止まる。
「わぁ……!」
ヴェイルが目を輝かせる。
「早く行きましょう♪」
「はい!」
あずさが扉を開ける。
すると――。
「わぁぁ……!」
一斉に声が上がった。
目の前には、青い空と広い海が広がっていた。
そして、その先には色とりどりの花が咲く場所が見えていた。
「……あれが、ガーデニングエリア?」
潜龍が呟く。
「はい」
ももが笑う。
「ようこそ、屋上ガーデニングエリアへ」
「すごいの」
ずいほうが嬉しそうに声を上げる。
「早く行ってみるの」
「待ってください、ずいほうさん!」
あずさたちも後を追い、みんなでガーデニングエリアへ向かって走り出した。




