146話 皆で探検!なのです!!⑥
海上移動基地『アーク・トリニティ』。
第四ドックの潜水娘+あずさは、温室の奥へと進んでいた。
「わぁ……こっちはもっと広いですね♪」
ヴェイルが辺りを見回す。
「本当ね……」
てんりゅうも驚いたように周囲を見る。
「温室って、こんなに大きいんですね♪」
「はい。アーク・トリニティで必要になる植物を育てるために、かなり広く作られています」
あずさが説明する。
「こっちには、まだ小さな植物が並んでるの」
ずいほうが棚に並べられた小さな鉢を見る。
「これは、育てている途中の植物です」
「お花もあるの?」
サクラが覗き込む。
「はい。花を育てる場所もありますよ」
「へぇ……」
ローズも隣から鉢を覗き込む。
「基地の中に花があるって、なんだか素敵ですね」
「そうですね♪」
ヴェイルが笑う。
「こういう場所があると、基地の中でも自然を感じられますね」
その近くでは、みきしおが小さな機械を見つけた。
「あれ? これは何なのです?」
「それは植物に光を当てる装置です」
あずさが答える。
「太陽の光だけでは足りないときに使うんですよ」
「なるほどなのです……」
みきしおは感心したように頷く。
「植物も、ちゃんとお世話されてるんですねっ」
「はい」
あずさが笑う。
「アーク・トリニティでは、植物も大切に育てています」
「植物のお世話をする人もいるの?」
サクラが尋ねる。
「もちろんです。ここで働いている人たちが、毎日様子を見ています」
「じゃあ、ここも誰かが守ってる場所なんですね」
「そうですね」
潜龍が静かに言う。
「いろんな人が、それぞれの仕事をして……基地を支えているんですね」
「その通りです」
あずさが頷く。
「戦う人だけではなくて、こういう場所を管理する人や、食料を作る人、機械を整備する人……みんながいるから、この基地で暮らせるんです」
「アーク・トリニティって、すごいですね……」
潜龍が感心する。
「本当に、ひとつの街みたいです♪」
ヴェイルも頷く。
そのとき――。
「……あ~~」
U-ハイドラが声を上げた。
「どうしたの?」
アイオワが振り向く。
「見て~~あそこ~」
U-ハイドラが指差した先には、いくつもの果樹が並んでいた。
「果物~~!」
「また言ってる……」
ローズが苦笑する。
「でも、わかる気がする、です」
「今度こそ食べられる~~?」
U-ハイドラが期待した目であずさを見る。
「はい。こちらは、もうすぐ収穫できるものもありますよ」
「やった~~」
U-ハイドラが嬉しそうに声を上げる。
「まだ食べてないのです」
みきしおが笑う。
「それでも、楽しみなんです~」
第四ドックの皆が笑う。
「あずさ、こっちも見てほしいの」
ずいほうが少し離れた場所から呼ぶ。
「はーい!」
あずさはみんなのところへ走っていく。
温室の奥には、まだまだ知らない場所が残っている。
第四ドックの潜水娘+あずさの探検は、まだ続いていた。
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