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ダイブ・ドールズ 〔ディープブルー・リロード〕  作者: れんP
第2章 第五幕 探検!

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144/155

144話 皆で探検!なのです!!④



海上移動基地『アーク・トリニティ』。


ずいほうとあずさは、アーク・トリニティの廊下を歩き、先に行った皆に合流しようとしていた。


「あずさ……私の記憶なら、まつ型の改良型は橘型だった気がするの」


「あぁ、はい。私たちまつ型は駆逐艦の松型からきていますから、元は改良型も橘型にする計画だったらしいですが、変えたそうですよ」


「そう、なの……時代は不思議なの」


「ずいほうさんは、昔を知っているんですか?」


「知っているの。駆逐艦『松』は、“英雄”なの」


「……そうなんですね。英雄、か。見てみたかったです!」


「私もそう思うの」


ずいほうは懐かしむような目をしている。


「はい!」


あずさはそう答えた。


「そういえば、あずさ」


「はい? なんでしょうか」


「巡視潜水艦って、なんなの?」


「はい! 巡視潜水艦とは、特定の領域をパトロールする艦船です!」


「特定の領域……たとえば?」


「そうですね。私たち姉妹は50隻いるので、バラバラですね。海域をパトロールしていたり、この基地の見回りをしていたり、人間のお手伝いをしていたり、色々ですね」


「そんなに姉妹がいたら、結構賑やかだと思うの」


「はい♪ 私もそう思いますが、でも、全員そろうことは滅多になくて……」


あずさは悲しそうな顔をした。


「……」


「でも、寂しくありません! いつも無線でお話ししてるので」


そう言い、笑う。


作り笑いだと、ずいほうは気づいた。


「代わりになるかも分からないけど、私たちが代わりに、一緒に遊んだりするの」


「ずいほうさん……ありがとうございます」


「まかせてなの」


ずいほうはそう言い、あずさの隣を歩く。


「……はい!」


あずさは嬉しそうに返事をする。


しばらく歩いていると、前の方から声が聞こえてきた。


「ずいほう~! まだ~?」


U-ハイドラの声だった。


「みんな、待ってるみたいなの」


「急ぎましょう!」


あずさが少し早足になる。


「待ってほしいの」


ずいほうもその後を追う。


角を曲がると、第四ドックの仲間たちが集まっていた。


「あ! ずいほう!」


ヴェイルが気づく。


「おかえりなさい♪」


「……あれ?」


てんりゅうがあずさを見る。


「その子、誰?」


「新しいお友達なの」


ずいほうが答える。


「え?」


「えっと……初めまして!」


あずさが一歩前に出る。


「私は、やえざくら型・18番艦『あずさ』です!」


「やえざくら型……?」


みきしおが首をかしげる。


「はい! 巡視潜水艦です!」


「巡視潜水艦……珍しいですね」


アイオワが興味深そうに見る。


「はい! 普段は色々な場所を巡回しています!」


「それで、ずいほうと一緒にいたんだね♪」


サクラが笑う。


「はい。皆さんが楽しそうだったので、ついていってしまいました……」


あずさは少し恥ずかしそうに言う。


「だったら、今日から一緒に探検しようよ♪」


ヴェイルが手を差し出す。


「え?」


「一緒に行った方が楽しいですから♪」


「あ……はい!」


あずさはその手を握る。


「よろしくお願いします!」


「こちらこそ♪」


ヴェイルが嬉しそうに笑う。


「新しい仲間が増えたの」


ずいほうも微笑む。


「そうですねっ!」


よなぐにも嬉しそうに頷く。


「じゃあ、次はどこに行く?」


てんりゅうが案内板を見る。


「え~っと……」


ヴェイルが案内板を覗き込む。


「医務室は見ましたし」


「医務室……」


あずさが呟く。


「……どうしたの?…」


潜龍(チャムリョン)が聞く。


「いえ、巡視中に怪我をした人間を運ぶこともあるので、医務室にはよく行くんです」


「なるほど……」


ずいほうはあずさの隣を歩いていた。


「……あずさ」


「はい?」


「無線で話すのも楽しいけど……」


ずいほうは少しだけ前を向く。


「実際に会って、一緒に遊ぶのも楽しいの」


「……はい」


「だから、今度、姉妹の皆さんとも遊べるといいの」


あずさは少し驚いた顔をする。


「……そうですね」


そして、今度は作り笑いではなく、本当に嬉しそうに笑った。


「きっと、楽しいと思います!」


「そうなの」


ずいほうも笑う。


「そのときは、みんなで遊ぶの」


「はい!」


二人の前を歩くヴェイルが振り返る。


「ずいほう~! あずさ~! 早く~♪」


「今行くの」


「はい!」


二人は顔を見合わせる。


そして、仲間たちの後を追いかけた。


アーク・トリニティの長い廊下に、楽しそうな声が響いていた。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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