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ダイブ・ドールズ 〔ディープブルー・リロード〕  作者: れんP
第2章 第四幕 ボードゲームの時間!

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140/155

140話 ヴェイルの1日!なのです!!②



海上移動基地『アーク・トリニティ』。


ヴェイルはぶらぶらと基地の中を歩き、探検していた。


「あ、あっち行ってみよ♪」


さっそく、そう言い、走り出す。


「ここはあまり人がいませんね」


そう言い、周囲を見渡す。


辺りは配管がむき出しの通路で金属質だ。


そんな空間を進んでいく。


「お~~……おや? 大きな扉……輸送物コンテナヤード? なんだろ♪ 入ろ~っと♪」


そう言い、ヴェイルは扉の向こうに入る。


「外?」


そこには青空が広がっていて、遠くの方にコンテナらしき物が見える。


「ここは、あ、輸送されたものを置いておく場所ですね♪」


そう言い、パチンと手を叩く。


「その通りだぞ」


聞いたことのある声がした。


「あら♪ 速水(はやみ)♪ また会ったね~♪」


「あぁ、それでどうした? こんなところに来て、迷子か?」


「ううん、探検してたの♪」


「そうか……見ていくか?」


「いいの!?」


ヴェイルは驚き、速水はニコッとする。


「あぁ! もちろん、ついてくるんだぞ」


「は~い♪」


そう言い、進む。


「ここは見ての通り、輸送されたものを一時的に置いて、整理し、必要なところに運ぶための準備をするところだ」


速水が説明する。


「やっぱり♪ じゃあ、ここで仕事を?」


「あぁ、そうだぞ。私は戦闘できないからな」


「戦闘はできなくとも、戦闘をする者たちの支えにはなっているじゃない♪」


「そう言ってくれるか。ありがとな」


速水は少し照れたように笑う。


「だって、本当のことだもん♪ みんなが安心して任務に行けるのも、速水みたいな人たちがいるからでしょ?」


「……そうだな。そう言ってもらえると、頑張っている意味があるというものだ」


速水はそう言いながら、コンテナヤードに並んでいる荷物を指差す。


「例えば、あれは第四ドックに送る部品だな。あっちは食料で、その隣は整備用の資材だ」


「へぇ~♪ こんなにたくさんあるんですね」


ヴェイルは周囲を見渡す。


大小様々なコンテナや段ボール箱が並んでいる。


「これだけの物資を運んで、整理して、必要なところへ届ける……大変そうですね」


「まぁな。でも、慣れればどうってことないぞ」


「さすがですね♪」


「お、おう……」


速水は少し恥ずかしそうに顔をそらす。


「……それにしても、ヴェイルは本当に探検が好きなんだな」


「はい♪ 知らない場所を見つけると、行ってみたくなるんですよ」


「なるほどな」


「アーク・トリニティは大きいですから、まだまだ知らない場所がありそうです♪」


「それなら、まだ見ていない場所を教えてやろうか?」


「いいんですか!?」


ヴェイルの目が輝く。


「あぁ。ここから少し行ったところに、基地の整備用通路がある。普段はあまり使わない場所だから、人も少ないぞ」


「行きましょう♪」


「ははっ、元気だなぁ」


二人はコンテナヤードを出て、基地の中を歩いていく。


「ここが整備用通路だ」


「お~~……」


そこには大きな配管や機械が並び、壁には様々な表示がある。


「すごい……まるで迷路ですね♪」


「迷子になるなよ?」


「大丈夫ですよ♪」


「本当か?」


「たぶん♪」


「たぶんって……」


速水は苦笑する。


しばらく歩いていると、遠くから声が聞こえてきた。


「ヴェイル~!」


「ん?」


振り返ると、第四ドックの仲間たちがこちらへ歩いてきていた。


「こんなところにいたのです!」


「探したよ~♪」


「みんな♪」


ヴェイルは嬉しそうに駆け寄る。


「……探検、してたんですか?……」


潜龍(チャムリョン)が聞く。


「そうなんです♪ 速水と一緒に基地を見て回ってました!」


「速水さんもなの?」


「おう。ちょっと案内していたんだ」


「はじめましてですが、ありがとうございます」


潜龍が頭を下げる。


「いやいや、こっちこそ楽しませてもらったよ」


「じゃあ、そろそろ戻りましょう」


てんりゅうが言う


「そうだぞ。そいつらの言う通りだ。そろそろ戻らねぇと、日が暮れるぞ」


そう言われ、ヴェイルは仲間たちと並んで歩き始める。


「今日は色々なところを見られて楽しかったです♪」


「それなら良かった」


「また探検しに来てもいいですか?」


「あぁ、いつでも来るといいぞ」


「やった~♪」


第四ドックへ戻ると、いつものように賑やかな声が響いていた。


「おかえりですっ」


「どこ行ってたの? です」


「基地を探検してたんです♪」


「へぇ~!」


「今度はみんなで行ってみる?」


「いいですね」


「いきたい!」


「はい...姉様..私もです....」


そんな会話を聞きながら、ヴェイルは笑う。


今日も色々な場所を見た。


新しい場所を見つけ、新しい人と出会い、少しだけアーク・トリニティのことを知ることができた。


「……ここ、本当に楽しいですね♪」


ヴェイルがそう呟く。


「もちろんです!」


「楽しいことは、みんなでやるのです!」


「そうだね♪」


第四ドックに笑い声が響く。


こうして、ヴェイルの一日は過ぎていった。


そして、アーク・トリニティでの新しい日々は、まだまだ続いていくのだった。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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