135話 ボードゲーム!なのです!!⑤
第四ドック、休憩スペースにて。
海底探査ゲームは、まだまだ続いていた。
「……どっちが出るかな……」
潜龍が二つのサイコロを見つめる。
「好きな方を選べるんですよね?」
「そうですね。二回振って、そのうち好きな方を使えます」
アイオワがルールを確認する。
「それなら、できるだけ大きい数字が出てほしいのです!」
みきしおが応援する。
「……うん……」
潜龍はサイコロを一つ手に取る。
「それ……」
ころころと転がったサイコロは――。
「……二」
「二ですね」
「次はもう一回なのです!」
「……うん」
潜龍がもう一度サイコロを振る。
ころころ……。
「……五」
「おお!」
「五マス進めるのです!」
潜龍が少し嬉しそうにする。
「……じゃあ、五を使う」
「いい判断ですね♪」
ヴェイルが笑う。
潜龍がコマを五マス進める。
「一、二、三、四、五……」
止まったマスには――。
『海底で珍しい貝を発見! 記念に一マス進む』
「……一マス進む……」
「じゃあ、さらに一マスですね」
湊が言う。
「……うん」
潜龍がコマを一マス動かす。
「ここ……」
そこには、
『海底の砂地で迷子になった! 次の番までその場で待つ』
と書かれていた。
「……」
潜龍が固まる。
「……せっかく進んだのに……」
「ははっ、こういうこともあるさ」
湊が笑う。
「二回振れても、必ず良い結果になるわけじゃないんですね」
アイオワが微笑む。
「……でも、楽しい……」
潜龍が小さく笑った。
「それなら良かったです♪」
ヴェイルも嬉しそうにする。
「じゃあ、次はサクラね」
「はーい♪」
サクラがサイコロを手に取る。
「今度は私が進むわよ!」
「頑張るのです!」
「それっ♪」
サイコロが転がる。
「四!」
「四マスだね」
サクラがコマを進める。
「一、二、三、四……ここ!」
そこには――。
『海底の巨大な貝殻を発見! 中に入っている真珠を売って三マス進む』
「三マス進むの!?」
サクラが目を輝かせる。
「これは大当たりなのです!」
「やった♪」
サクラがさらに三マス進む。
「これで結構前に出たんじゃない?」
「まだまだ先は長いですよ」
アイオワがボードを見る。
「そうね。ゴールはまだ遠いわ」
「でも、今は私が一番前かも♪」
サクラが嬉しそうに笑う。
「次は、ずいほうなの」
「はい、私の番なの」
ずいほうがサイコロを手に取る。
「それでは……振るの」
ころころ……。
「三、なの」
「三マスだね」
ずいほうがコマを進める。
「一、二、三……ここなの」
『海底に沈んだ観測機器を発見! データを回収して二マス進む』
「二マス進むの」
「また進めるのです!」
ずいほうがコマを動かす。
「……これで、サクラと同じくらいの位置なの」
「お、追いついてきたね♪」
サクラが笑う。
「まだ勝負は分からないの」
ずいほうも静かに笑う。
「……次は、誰?」
ローズがボードを確認する。
「次は、ヴェイル……ですね」
「私ですね♪」
ヴェイルがサイコロを手に取る。
第四ドックの海底探査ゲームは、まだまだ続いていた。
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