134話 ボードゲーム!なのです!!④
第四ドック、休憩スペースにて。
海底探査ゲームは、まだまだ続いていた。
「それじゃあ、もう一回振る、です!」
くろしおが嬉しそうにサイコロを握る。
「今度はもっと大きい目を出す、です!」
「頑張れ、くろしお!」
湊が応援する。
「はい、です!」
くろしおがサイコロを振る。
ころころと転がったサイコロは――。
「……三、です!」
「三マスだね」
「はい、です!」
くろしおがコマを三マス進める。
「ここは……『海底の珊瑚礁を発見! 美しい景色に見とれて一回休み』……です?」
「また休みなのです!?」
みきしおが驚く。
「せっかくもう一回振れたのに~」
U-ハイドラが残念そうに言う。
「でも、珊瑚礁を見つけたなら、探査としては良い結果じゃない?」
サクラが笑う。
「そう、ですか?」
くろしおは少し考える。
「……じゃあ、仕方ない、です」
「ゲームの中でも探査をしている気分になりますね」
アイオワが微笑む。
「次は、よなぐにだな」
湊が順番を確認する。
「はいっ! では、私の番ですねっ!」
よなぐにがサイコロを手に取る。
「今度こそ、良い場所に止まりますよ!」
「期待してるのです!」
「それでは……えいっ!」
ころころとサイコロが転がる。
「四ですっ!」
「四マスだね」
よなぐにがコマを進める。
「一、二、三、四……ここですね!」
そこには――。
『海底で巨大な岩を発見! 迂回するため二マス進む』
「二マス進む……?」
よなぐにが首をかしげる。
「岩を避けるために、逆に先へ進むんじゃない?」
湊が言う。
「なるほど!」
よなぐにがコマを二マス進める。
「おぉ~、結構進んだ~」
U-ハイドラがボードを覗き込む。
「このゲーム、変なところで進むね」
てんりゅうが言う。
「そうなの。だから面白いの」
ずいほうが静かに答える。
「なるほど……」
てんりゅうが納得したように頷く。
「次は、U-ハイドラだな」
「やっと私~~!」
U-ハイドラが勢いよくサイコロを取る。
「待ってました~~!」
「そんなに待ってたのか……」
湊が苦笑する。
「もちろん~~! 早くゴールしたい~~!」
「まだ序盤ですよ」
アイオワが笑う。
「それじゃあ、いくよ~~!」
U-ハイドラがサイコロを振る。
ころころ……。
「五~~!」
「おお、いい数字なのです!」
「五マス進むね」
U-ハイドラがコマを動かしていく。
「一、二、三、四、五~~……ここ!」
止まったマスには――。
『海底の古い船を発見! 宝を探して一回休み』
「また一回休み~~!?」
U-ハイドラがその場で固まる。
「さっきまであんなにやる気だったのに」
ローズが小さく笑う。
「宝探しだから、ちょっと待つだけなのです」
みきしおが励ます。
「む~~……」
U-ハイドラは少し不満そうにコマを見る。
「じゃあ、宝物がいっぱいあるってことにしておく~~」
「前向きだな」
湊が笑う。
「次は、ローズですね」
「……うん」
ローズがサイコロを手に取る。
「それじゃあ……」
ローズが静かに振る。
ころころと転がったサイコロは――。
「三……」
「三マスだね」
ローズがコマを進める。
「ここ……『海底の温泉を発見! 疲れを癒やして一マス進む』」
「海底に温泉なんてあるの!?」
サクラが驚く。
「ゲームだから何でもありなのです!」
みきしおが楽しそうに言う。
「……一マス進む」
ローズがコマを動かす。
すると――。
「……あ」
「どうした?」
湊が覗き込む。
「『海底の流れに乗った! 次の人はサイコロを二回振り、好きな方を選ぶ』……」
「次の人に効果があるのです!」
みきしおが声を上げる。
「ということは……」
ローズが次の人を見る。
「潜龍が二回振れる……?」
「……そうみたい……」
潜龍が少し驚いたようにボードを見る。
「これは楽しみですね♪」
ヴェイルが笑う。
「二回振って、好きな方を選べるなら、かなり有利ですね」
アイオワも興味深そうにボードを覗き込む。
「……どっちが出るかな……」
潜龍がサイコロを受け取る。
第四ドックの海底探査ゲームは、さらに予想外の展開へと進んでいくのだった。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




