133話 ボードゲーム!なのです!!③
第四ドック、休憩スペースにて。
海底探査ゲームは、まだまだ続いていた。
「では、改めて私の番ですね♪」
アイオワがサイコロを手に取る。
「さっきは一回休みでしたから、今度こそ良い目を出したいですね」
「頑張るのです!」
みきしおが応援する。
「それでは……えいっ!」
アイオワがサイコロを振る。
ころころと転がり、出た目は――。
「二、ですね」
「二マスか」
湊がボードを見る。
アイオワがコマを二マス進める。
「ここには……『海底で魚の群れを発見! 次の人は一マス進んでからサイコロを振る』……?」
「次の人に効果があるマスなのです!」
「ということは、私が得をするのです?」
みきしおが嬉しそうにする。
「そうみたいですね」
「じゃあ、次は私なのです!」
みきしおがサイコロを手に取る。
「えいっ!」
ころころと転がったサイコロは、五の目を出した。
「五、なのです!」
「それなら、魚の群れの効果で一マス進んでから五マスだな」
「合計六マスなのです!」
みきしおが嬉しそうにコマを進める。
「……ここは、『海底の古い地図を発見! 好きなマスに一マス移動』なのです」
「好きなマス?」
「どういうこと?」
サクラがボードを覗き込む。
「一マス進むか戻るか、自分で決められるんじゃないか?」
湊が説明する。
「なるほど……なのです」
みきしおがボードを見つめる。
「じゃあ、進むのです!」
「そのほうが~~ゴールに近づくもんね~」
U-ハイドラが言う。
「では、さらに一マス進むのです!」
みきしおがコマを動かす。
「……あ」
「どうしたの?」
ローズが尋ねる。
「『海底の岩場に引っかかった! 一回休み』なのです……」
「「あぁ……」」
みんなが苦笑する。
「さっきまで運が良かったのにね」
サクラが笑う。
「……油断は禁物、なの」
ずいほうが言う。
「その通りだな」
湊も笑う。
「次は私ね」
てんりゅうがサイコロを手に取る。
「今度は私が一気に進むから!」
「おお~!」
くろしおが期待する。
「それっ!」
サイコロが転がる。
「六!」
「おおっ!」
「最大の目です!」
よなぐにが嬉しそうに言う。
「よし! 六マス進むよ!」
てんりゅうが勢いよくコマを動かしていく。
「一、二、三、四、五、六……ここ!」
止まったマスには――。
『海底火山を発見! 噴煙で視界不良。一マス戻る』
「また戻るの!?」
てんりゅうが驚く。
「六が出たのに~」
U-ハイドラが残念そうにする。
「……ゲームって、思い通りにはいかない……」
潜龍が小さく呟く。
「それが面白いところですね♪」
ヴェイルが笑う。
「ですねっ」
「次は私、くろしお、です」
くろしおがサイコロを持つ。
「今度こそ、いいところに止まってみせる、です!」
「頑張れ、くろしお!」
湊が声をかける。
「はい、です!」
くろしおが勢いよくサイコロを振る。
ころころころ……。
「……一、です」
「一……」
くろしおが固まる。
「……少ない、です」
「まぁまぁ、そういうこともあるさ」
湊が苦笑する。
「でも、一マス先なら何があるか分からないのです!」
みきしおが言う。
「そう、です!」
くろしおは気を取り直してコマを一マス進める。
そこには――。
『海底でお宝を発見! サイコロをもう一度振る』
「……!」
「「「おおっ!」」」
「もう一回、です!」
くろしおが嬉しそうにサイコロを握る。
「一が出たけど、結果的にもう一回振れるのね」
ローズが笑う。
「やっぱり最後まで分からないね♪」
サクラも楽しそうに言う。
第四ドックの海底探査ゲームは、ますます盛り上がっていくのだった。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




