131話 ボードゲーム!なのです!!①
数日後。
海上移動基地『アーク・トリニティ』。
第四ドックにて。
「「「「「「「「「「「海底探査ゲーム?」」」」」」」」」」」
「あぁ」
第四ドックのみんなはボードゲームをすることになり、湊が持ってきていた【海底探査ゲーム】というボードゲームをすることになった。
「まぁ、簡単に言えばすごろくゲームだな」
「なるほど、すごろくを回して、出た目の数だけ進み、そのマスに書かれていることが起き、スタートからゴールに行けば勝ち、ですね」
アイオワが答えてくれる。
「あぁ、その通りだ」
「楽しそうなのです!」
「そうね」
「やる~~!」
「床でやるか? でかい机はないし」
「じゃあ、休憩スペースのあそこでやるの」
ずいほうは第四ドックの休憩スペースの一角を指差した。
「あぁ、そうしよう」
「じゃあ、準備する、です」
「はいっ! 手伝いますっ!」
「私も~♪」
「……うん……」
くろしお、よなぐに、ヴェイル、潜龍は準備に向かう。
「あぁ」
そんなこんなでみんなが揃い、一列に着く。
「……順番……どうする?……」
ローズが問いかける。
「じゃんけんとか?」
サクラが提案する。
「姉さま……それだと時間かかりそう……」
「そう?」
「早く~やりたい~~」
U-ハイドラがのんびりと言う。
「順番決めないと始められないでしょ!」
てんりゅうがそう言う。
「でも、じゃんけんしか、なさそうなのです」
みきしおがそう言う。
「じゃあ、じゃんけんで決めよう」
「じゃあ、じゃんけんで決めよう」
「「「「「「「「「「じゃんけん、ぽん!」」」」」」」」」」
みんなで一斉に手を出す。
「……あいこ、なのです」
「もう一回!」
「「「「「「「「「「じゃんけん、ぽん!」」」」」」」」」」
「……また、あいこ」
「「「「「「「「「「じゃんけん、ぽん!」」」」」」」」」」
何度かじゃんけんを繰り返し、ようやく順番が決まった。
「一番は、このアイオワ、ですね」
「二番は、私!みきしおなのです!」
「三番はこの私てんりゅう! 私ね」
「四番、くろしお、です」
「五番は私、よなぐにですねっ」
「六番~U-ハイドラ~~!」
「七番……ローズ……」
「……八番は私、潜龍……」
「九番が私、サクラ♪」
「十番が私、ずいほうなの」
「十一番が私、ヴェイルね♪」
「最後は私、整備士『湊』か」
「それじゃあ、順番も決まったし、始めようか」
湊がボードゲームの箱を開ける。
中には、色の違うコマとサイコロ、そして海底を描いた大きなボードが入っていた。
「わぁ……海の中が描かれてるのです!」
「本当に海底探査をしているみたいですね」
「マスにも色々書いてあるよ~」
「『海底洞窟を発見! 二マス進む』……」
「こっちは『エネルギア発見! 一回休み』って書いてある」
「えっ!? ゲームでもエネルギアが出てくるの!?」
「海底探査だからな」
「でも、ゲームの中なら怖くないのです!」
「そうね。実際の任務とは違うし」
みんながボードを覗き込みながら、楽しそうに話している。
「じゃあ、アイオワ。最初のサイコロを振ってくれ」
「えぇ、任せてください♪」
アイオワがサイコロを手に取り、軽く振る。
「えいっ!」
ころころとサイコロが転がり、休憩スペースの床で止まった。
「六、ですね」
「じゃあ、六マス進めるんだ」
アイオワが自分のコマを動かす。
「……ここ、ですね」
止まったマスには、こう書かれていた。
『海底で古い機械を発見! 調査のため一回休み』
「いきなり休みなのです!?」
「一回休みって書いてあるね~」
「まぁ、ゲームですから」
「これは仕方ないな」
アイオワは苦笑しながらコマを置く。
「次は、みきしおだな」
「はいなのです!」
みきしおがサイコロを手に取る。
「では、いきます!」
「おぉ~!」
「えいっ!」
サイコロが転がり、今度は四の目が出た。
「四、なのです!」
「じゃあ、四マスだな」
みきしおがコマを進める。
「ここは……『海底遺跡を発見! 三マス進む』なのです!」
「おお!」
「いきなり進めるのね」
「ラッキーなのです!」
「じゃあ、そのまま三マス進めて……」
みきしおが嬉しそうにコマを動かす。
「次は私ね」
「はい。順番通りにいきましょう」
こうして、第四ドックのみんなの海底探査ゲームが始まった。
まだ序盤。
誰が勝つのかも、どんな出来事が待っているのかも、誰にも分からない。
ただ一つ分かっているのは――。
「ちょっと!? 次は私の番よ!」
U-ハイドラがてんりゅうのサイコロに手を伸ばし、
「早くやりたい~~!」
と言う。
「順番は守る、です」
今日の第四ドックは、しばらく賑やかな時間が続きそうだった。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




