124話 艦隊編成と二人の初任務!なのです!!②
海上移動基地『アーク・トリニティ』。
第四ドック。
「よし、4人とも準備できたか? できたら出撃・練習用巨大プールの出撃位置についてくれ」
「……はい……」
「は~い♪」
「はい、です」
「はいっ」
特殊作戦艦隊の『潜龍』『ヴェイル』『くろしお』『よなぐに』が元気に返事をする。
「頑張ってくださいなのです」
「無事に戻ってきなさいよね」
「頑張れ~~」
「応援してるの」
「必ず、戻ってきてくださいね」
「応援してる♪」
「……お気を……つけて……」
みんなが応援の言葉を投げる。
「……はい……」
「バッチリ待っていてね♪」
「です」
「はいっ」
そう言い、4人は位置に着く。
(よし、聞こえるか?)
湊の声が潜水娘たちのバイザーから聞こえる。
「「「「はい!」」」」
みんなが返事をする。
(よし、今回の任務は"調査"だ。不要な戦闘は避けてくれ……。よし、出撃!!)
「「「「はい!!」」」」
その返事と共に、潜水娘たちの靴の裏のプロペラが回転し、大海原へ進む。
潜水娘移動中――。
「……この辺りです……」
先頭は潜龍、中央によなぐに、くろしお、最後尾にヴェイルが位置する陣形。
(すごいな、潜龍……音が、前よりクリアに聞こえるぞ。さすが、吸音通信潜水艦だな)
「……ありがとうございます……」
潜龍は隠そうとするが、褒められて嬉しいのがみえみえだ。
「およ? です」
くろしおが何か見つけた。
「……どうしました?……」
「あそこじゃない? です。海底施設……あれです?」
(あぁ、確認した。あそこで間違いない)
「おぉ~♪ では、行きましょう♪」
「見た目は何かの工場みたいですっ」
「確かに、おっきい煙突、です」
「……皆さん、潜航します。周囲に気を付けてください……」
そう言い、目的の場所へと沈んでいく。
「入り口はここ、です?」
「……他の場所にはないので、恐らくは……」
そう言い、潜龍は入り口を調べる。
入り口は頑丈そうなもので閉ざされている。
(くろしお、いけるか?)
「任せてください、です」
そう言い、くろしおが扉の隣の装置に近づく。
「えっと~~です……。ここをこうして……です」
くろしおは装置の中の配線など、いろいろいじくり回す。
「……お~……」
「すごい動きですね♪ 手慣れてる」
「ですね」
くろしおがそう言いながら、装置の中をさらに確認する。
(どうだ?)
「えっと~~……です。たぶん、これで開くと思います、です」
「たぶん?」
ヴェイルが少し不安そうに聞く。
「たぶん、です」
「大丈夫なの?」
よなぐにも装置を見る。
(まあ、くろしおなら大丈夫だろう)
湊がそう言うと、
「任せてください、です♪」
くろしおが嬉しそうに答える。
「では、開けますね」
潜龍が周囲を確認する。
「お願いしますっ」
「……はい……」
くろしおが装置を操作する。
「えっと……ここを……こうして……です!」
カチッ。
「お?」
ガコン……。
大きな音と共に、頑丈そうな扉がゆっくりと動き始める。
「開いた、です!」
「おぉ~♪」
「すごいですっ!」
「……入り口が開きました……」
4人が入り口を見る。
その先には、暗い通路が続いていた。
「……中は、かなり暗いですね……」
潜龍が周囲を確認する。
(慎重に進もう。何があるか分からないからな)
「はい……」
「了解です♪」
「分かりました、です」
「はいっ」
4人はゆっくりと施設の中へ入っていく。
海底施設の内部は、長い間使われていなかったようで、ところどころに古い機械が置かれていた。
「……これは、何の施設なんでしょうか……」
潜龍が機械を見る。
「工場みたいな場所、です?」
くろしおも周囲を見ながら言う。
「でも、普通の工場とは少し違うような……」
よなぐにが壁を見る。
「確かに、変わった形をしていますね♪」
ヴェイルも周囲を見渡す。
(何か反応はあるか?)
「……今のところ、大きなエネルギア反応はありません……」
潜龍が答える。
(そうか。なら、そのまま調査を続けよう)
「はい……」
4人はさらに奥へ進んでいく。
すると――。
「……あれ?」
潜龍が足を止めた。
「どうしました?」
よなぐにが聞く。
「……何か、音がします……」
「音?」
くろしおが耳を澄ませる。
「……何も聞こえない、です」
「……小さい音です……」
潜龍が集中する。
「奥の方から……何かが動いている音がします……」
「何かが……?」
ヴェイルが周囲を見る。
「もしかして、エネルギア?」
「……分かりません……」
潜龍が答える。
(全員、警戒してくれ)
「「「はい」」」
4人はそれぞれ身構える。
そして――。
施設の奥から、ガタン……。
何かが動く音が響いた。
「……来ます……」
潜龍が小さく呟く。
4人は音のする方向を見つめる。
果たして、この施設の奥には何があるのか――。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




