122話 新しい仲間とゲーム!なのです!!②
第四ドック。
みきしおとU-ハイドラがトランプを持って戻ってきた。
「持ってきたのです!」
「持ってきたよ~~」
「ありがとうございます」
潜龍がトランプを受け取る。
「それじゃあ、昨日と同じババ抜きにしよう!」
サクラが嬉しそうに言う。
「ババ抜き……ですか?」
「簡単なゲームだから、すぐ覚えられるわよ」
てんりゅうが説明する。
「同じ数字のカードを捨てて、最後までジョーカーを持っていた人が負けなの」
「なるほど……」
潜龍が頷く。
「それでは、カードを配りますね♪」
ヴェイルがカードを切る。
「わぁ……上手なのです!」
「こういうのは、前から得意なんですよ♪」
「じゃあ、配るね!」
サクラとヴェイルがみんなにカードを配っていく。
「……同じ数字、ありました」
潜龍が自分の手札を確認する。
「私もです」
「私も見つけたの!」
ずいほうも嬉しそうにカードを捨てる。
「どんどん減っていくのです!」
みきしおもカードを捨てる。
「それじゃあ、最初は私からね」
サクラが隣のローズからカードを一枚引く。
「……あっ!」
「どうしたの?」
「同じ数字だった!」
サクラが嬉しそうにカードを捨てる。
「……よかったね……姉さま……」
ローズが微笑む。
「次は私です」
潜龍がカードを引く。
「……これです」
カードを一枚取る。
「……あ」
潜龍の手には、ジョーカーが残っていた。
「それがババなのです!」
「……これが……」
潜龍がジョーカーを見る。
「誰かに引いてもらえばいいんだよ~~」
U-ハイドラがのんびり言う。
「では……」
潜龍は少し考えて、隣のヴェイルへカードを差し出した。
「ヴェイルさん。どうぞ」
「私ですね♪」
ヴェイルが一枚引く。
「……あら?」
ヴェイルの手にジョーカーが移った。
「ふふっ♪」
「……すみません」
潜龍が小さく頭を下げる。
「いいんですよ。ゲームですから♪」
ヴェイルは楽しそうに笑う。
「じゃあ、次は私の番ね!」
てんりゅうがカードを引く。
「……よし!」
「何が出たのです?」
「同じ数字よ」
「おお~!」
「次は私ですっ!」
よなぐにもカードを引く。
その後も、みんなは順番にカードを引いていった。
「……あ」
「どうしたの、くろしお?」
「ジョーカーです……」
くろしおがジョーカーを持っている。
「じゃあ、誰かに引いてもらえばいいのです!」
「それなら……」
くろしおは隣にいたアイオワへカードを差し出す。
「どうぞ」
「では、一枚いただきます」
アイオワがカードを引く。
「……あら」
「どうしたの?」
「ジョーカーです」
「「あははははっ!」」
みんなが笑う。
「では、次は私ですね」
アイオワがカードを差し出す。
「……こっちにしましょう」
てんりゅうが一枚引く。
「……よし!」
「ジョーカーじゃないのです!」
「そうね」
ゲームはどんどん進んでいく。
「あと一枚!」
みきしおが嬉しそうに言う。
「私もあと二枚です!」
「私もです♪」
ヴェイルも手札を減らしていく。
そして――。
「……あと一枚……」
潜龍も残り一枚になる。
「私も一枚だよ!」
サクラも笑う。
「どっちが先に上がるかな~~?」
U-ハイドラが楽しそうに見ている。
「じゃあ、私の番です」
潜龍がサクラのカードを一枚引く。
「……!」
カードを確認する。
「同じ数字です」
「おお!」
潜龍が最後の二枚を捨てる。
「上がりました!」
「おめでとう!」
ヴェイルが拍手する。
「次は私だよ!」
サクラがカードを引く。
「……あっ!」
「どうしたの?」
「ジョーカーじゃない!」
サクラも最後のカードを捨てる。
「私も上がり~!」
「残るは……」
てんりゅうがみんなの手札を見る。
「ヴェイルと……アイオワと……U-ハイドラね」
「私の番だね~~」
U-ハイドラがアイオワのカードを引く。
「……あ~~」
「どうしたのです?」
「ジョーカーだ~~」
「ほら、ちゃんとルールを覚えてないからよ」
てんりゅうが呆れる。
「え~~」
みんなが笑う。
その後もカードを引き合い、最後には――。
「……終わりですね」
アイオワが最後のカードを捨てる。
「えっ、じゃあ……」
ヴェイルが手元を見る。
一枚のジョーカー。
「私が最後ですね♪」
ヴェイルが笑う。
「ということは、ヴェイルさんの負けなのです!」
みきしおが嬉しそうに言う。
「ふふっ♪ 負けてしまいました」
「楽しかったですね」
潜龍が笑う。
「うん♪ またやりましょう!」
サクラも嬉しそうに言う。
「もちろんです!」
「次は負けないのです!」
第四ドックに、楽しそうな笑い声が響いた。
「楽しそうだな」
「整備士さん!」
「あぁ、楽しそうだったから、少し時間をかけてエンジンドリンクを作ったよ。みんな、どうぞ」
そう言い、湊はお盆に乗せたドリンクをみんなに渡す。
新しい仲間と一緒に遊んだ、初めてのゲーム。
第四ドックに新しい思い出が生まれた一日だった。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




