117話 任務完了の翌日!なのです!!①
海上移動基地『アーク・トリニティ』。
第四ドックにて。
無事に行方不明だった二人の潜水娘『HMS ヴェイル』と『潜龍』を救助した。
その後、二人を司令官に引き渡した。
「二人は、どうなるのです?」
みきしおが心配そうな目で聞いてきた。
「色々と手続きや点検があるらしい。別に心配することはないよ」
「そう、なのですか」
みきしおは安心したような顔をした。
「まぁ、無事に見つかってよかったわね」
てんりゅうがそう言う。
「はい。二人とも大きな損傷はなかったですし」
アイオワも頷く。
「でも~、お腹空いてたみたいだよね~~」
U-ハイドラが心配そうに言う。
「そうなのです。あの後もエンジンドリンクを入れてあげたのです!」
「うんうん~~。ちゃんと飲んでくれたよ~~」
U-ハイドラは嬉しそうに笑った。
「それなら、少し安心です」
くろしおもほっとしたように言う。
「……それにしても……」
ずいほうが少し考え込む。
「どうした? ずいほう」
「二人とも、すごく静かだったの……」
「あぁ、そうだったな」
湊も思い出す。
ヴェイルは気品のある話し方をしていた。
そして、潜龍は控えめで、どこか緊張しているようにも見えた。
「どんな子たちなのかな~?」
サクラが興味津々に尋ねる。
「まだ、ちゃんとは話してないからな」
「そっか~」
「……姉さま」
ローズが小さく声を出す。
「ん?」
「きっと……疲れていると思います……」
「あ……そうだね」
サクラが少し申し訳なさそうな顔をする。
「それなら、今はゆっくり休んでもらうのが一番ですね」
アイオワが言った。
「ですねっ」
「そうなのです!」
みきしおとよなぐにも元気よく頷く。
「私たちも、今日はゆっくりするのです!」
「あなたはいつも元気でしょう」
てんりゅうが呆れたように言う。
「そうでした!」
「ふふっ」
みんなが笑う。
任務を終えた第四ドックには、いつもの穏やかな空気が戻っていた。
その後、湊は整備室へ向かい、みんなの艤装を確認することにした。
「じゃあ、順番に見ていくぞ」
「はい!」
「了解なの」
「お願いします」
湊が一人ずつ確認していく。
大きな損傷はなかったものの、今回の戦闘で細かな傷がついている艤装もあった。
「ここ、少し傷があるな」
「本当です?」
くろしおが覗き込む。
「あぁ。でも、この程度なら問題ない。すぐ直せる」
「よかったです!」
くろしおは嬉しそうに笑った。
「整備士さん、私のも見て~」
U-ハイドラがのんびりやってくる。
「分かった分かった」
湊が艤装を確認する。
「……問題なしだな」
「やった~~」
「でも、タンクはあとで掃除するからな」
「は~~い」
そんなやり取りをしていると――。
「そういえば、整備士さん」
サクラが声をかける。
「ん?」
「ヴェイルさんと潜龍さんって、これからどうなるの?」
「それは、司令官たちが決めることになるだろうな」
「そっか~」
サクラは少し考えるように海を見つめた。
「……また、一緒に潜れたらいいな」
「……そうですね」
ローズも静かに頷いた。
こうして、第四ドックにはいつもの日常が戻っていた。
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