114話 日本海へ!なのです!!④
日本海。
第四ドックの潜水娘たちは、行方不明になった二人の潜水娘を探して、海底を進んでいた。
(みんな、周囲をよく確認してくれ)
「了解なのです!」
「わかりました」
「……はい……」
みきしおたちは、一定の間隔を保ちながら進んでいく。
ずいほうが飛ばした水中ドローンも、周囲を捜索していた。
「まだ何もないのです……」
「う~ん、見つからないね~」
「焦らないで。まだ捜索を始めたばかりよ」
てんりゅうがそう言い、
「そうですね」
アイオワが言う。
そんなとき。
「……あれ?」
ローズが何かに気づいた。
「どうしたの?」
「……あそこ……何かあります……」
ローズが指を向ける。
そこには、海底に何かがあった。
(全員、停止)
湊の指示で、潜水娘たちがその場に止まる。
「ずいほう、水中ドローンを近づけてくれ」
「了解なの」
ずいほうが操作すると、水中ドローンが海底へ向かって進んでいく。
そして――。
「……これは……」
水中ドローンが映したもの。
それは――。
「これは……なにかが爆発した後、でしょうか」
アイオワがそう言う。
たしかに、そこだけ海底が大きくえぐられている。
(ずいほう、もう少し近くから見られるか?)
「了解なの」
ずいほうが操作すると、水中ドローンがさらに近づいていく。
カメラに映るのは、砂や岩。
そして、その中に何かが落ちていた。
「……あれは?」
「金属片ですね」
くろしおが反応する。
「爆発物か何かのもの、なのかな?」
サクラが尋ねる。
(可能性はあるな。ずいほう、その金属片を調べられるか?)
「やってみるの」
水中ドローンが金属片の周囲を撮影する。
「……整備士さん」
(どうした?)
「これ……水核魚雷じゃないかと思うの」
「えっ?」
ずいほうの言葉に、みんなが映像を見る。
「でも、水核魚雷は爆発しても残らない、です」
くろしおも考え込む。
「じゃあ、これは?」
「わかりません……」
ローズが静かに答える。
すると――。
「……あら?」
アイオワが再び声を上げた。
「どうしたの?」
「……この近く……何か、反応があります……」
(反応?)
「はい……とても小さいですけど……」
湊はバイザーに送られてきた水中ドローンの映像と、反応データを確認する。
(ずいほう、ドローンを反応のあった場所へ)
「了解なの」
水中ドローンが海底を進んでいく。
しばらくして――。
水中ドローンから、突然警告音が鳴った。
ピピッ、ピピッ!
「な、何!?」
(ずいほう、どうした!?)
「……エネルギアの反応なの……!」
「えっ!?」
全員が一斉に周囲を確認する。
「て、敵ですかっ」
よなぐにはビクビクしながらも、警戒を怠らない。
「やるの~~」
U-ハイドラはのんびりながらも、皆と同じでやる気だ。
しかし、姿は見えない。
(全員、警戒態勢!)
「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」
海底に残された謎の痕跡。
そして、その近くで確認されたエネルギアの反応。
行方不明になった二人は、一体どこへ行ったのか。
捜索は、思わぬ方向へ進み始めていた。
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